70人規模の結婚式の実施割合は、ハナユメの調査によると、61~70名が全体の10.4%、71~80名が14.4%となっています。
つまり、61~80名で考えると合計は24.8%となり、およそ4組に1組のカップルが実施しているようです。
ではそんな70人名の結婚式ですが、費用はいくらかかるのか、少しでも下げるコツはないか?など元ウエディングプランナーの経験から、切り込んでいきたいと思います。
この記事を読んで、少しでも安く、でも質は下げずに70人の結婚式を成功させましょう!
この記事の目次
70人前後の結婚式にかかる費用は平均360万円・自己負担は相場115万円
さて気になる70人規模の結婚式の平均相場ですが、ズバリ360万円です。(参考:ハナユメ)
物価の高い首都圏や、結婚式を大々的に祝う地方などエリアで多少前後があるようですが360万円と聞いてどうでしょうか。
なお同調査では、50人規模だと平均275万円、60人規模だと325万円なので、ゲストが10人増えることで、40〜50万円ほど費用が上がるようですね。
平均で360万円か…結婚式ってやっぱりお金がかかるなぁ、と感じた人もいるかもしれません。
とはいえ、この相場の価格から結婚式当日にゲストからいただくご祝儀を引いた金額が実際の負担額になりますし、ゲストの人数が増えるということは、その分ご祝儀も増えるということ。
では、70人規模の結婚式ではどのくらいのご祝儀が想定されるのでしょうか?
ご祝儀の金額は、親族、上司、友人、同僚など新郎新婦との関係性によって異なりますが、大まかに考えて、ひとりあたり3.5万円と想定して計算すると良いようです。
つまり、70人規模の場合
平均挙式費用の360万円から245万円を引いた115万円が実質必要な予算といえます。
では、60人規模だったらどうなんでしょう?
60人規模の結婚式の平均費用はだいたい325万円。
そこから同じようにご祝儀を引くと
ということは、ゲストの人数が60人でも70人でも自己負担額が変わらないことが分かりますね。
ただし、ゲスト一人あたりにかけるサービス内容によって費用は大きく変わるので、お料理やドリンク、引出物などをランクアップすると、自己負担額は大きくなります。
では具体的に何に気を付ければ、結婚式の費用は下げられるのでしょうか?
次の章で詳しく見ていきましょう。
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少しでも抑えたい…結婚式の費用を下げるコツ
70人規模の結婚式にかかる大まかなの予算がわかってきたところで、次に知っておきたいのはできるだけ費用を抑えるコツですよね。
賢く費用を下げながら、ゲストに「安く済ませようとして、ケチったんじゃないの?」なんて思われないような結婚式にするポイントをご紹介します。
費用を抑えるためには、まずは何にどのくらいお金がかかるのかを知っておきましょう。
結婚式の費用を大きく左右するのは、主に以下の6つが候補に挙げられます。
・写真・映像
・会場装花代
・料理・ドリンク
・費用交渉
衣装代
結婚式の衣装は生地自体の単価、装飾や技術にかかる費用、ブランド価値、仕入れにかかるコストなどが含まれているために相場が高いといえます。
それでも中には総額10万円未満だったという人もいるので、選ぶ衣装によって結婚式の費用は大きく変わりそうですね。
なお、衣装の持ち込みができる式場であれば、費用を抑えることができるかもしれません。
式場によって違いますが、持ち込み量の相場は、ウエディングドレスや和装で数万円〜10万円前後、男性の場合で1万円〜数万円のところが多いようです。
ただし、式場によってはドレスの持ち込み自体がNGということもあるので、ここは事前に確認が必要ですね。
引出物
持ち込みで費用を抑えられるものといえば引出物。
式場が指定する引出物ではなく、新郎新婦との関係性や年代により、引出物の内容を変えることができるのは、持ち込みならではのメリットでもありますし、費用を抑えられる部分でもあります。
ただし、引出物の内容が違うことで、ゲストからのクレームにならないよう、誰にどの引出物が渡ったか、分からないようにするなど気を配りたいところではありますね。
映像・写真
一方で、自分たちで作成できるもので大きく費用を抑えられるのは、プロフィールムービー。
結婚式に向けて、二人で作っていくのも結婚式準備の醍醐味と言えますし、映像関連の仕事をしているお友達や、動画編集を得意としている人がいたら、お願いするのも良いかもしれません。
会場装花代
会場装花代とは、挙式会場や披露宴会場などを彩る飾り付けの装花にかかる費用のことです。
一般的には本物のお花を使用するため、いろいろな場所を飾り付けるとその分費用が高くなります。
例えば以下のようなものに装花されます。
挙式用のブーケ
ブートニア
チャペル献花
ゲスト用ベンチ
フラワーシャワー
ブーケトス用ブーケ
メインテーブル(高砂)
メインテーブルの背景
ゲストテーブル
ウエディングケーキ装花
ケーキナイフ装花
ヘッドパーツ・花冠
お色直し用ブーケ
お色直し用ブートニア
ウェルカムスペース装花
これらすべてを飾り付けるとなかなかの費用となります。
筆者的としては、ウエディングケーキ装花は演出として特にゲストの注目があつまるため、ここをケチるとしょぼく感じてしまいます。
そのため、チャペル献花やゲスト用ベンチなど、挙式会場での装花を削る方をオススメします。
料理・ドリンク代
引出物と同じく一人一人にかかってくる費用がゲストの料理やドリンク代となります。
一般的に一人当たりの料理代・ドリンク代の相場は、
ドリンク代:4千円
合計1万9千円
ほどが相場となります。
高級ホテルのウエディングとなると、その相場ももっと上がってきます。
この金額がゲスト一人一人にかかってくるので、料理のグレードやドリンクメニューのランクアップをすると、全体の費用が大きく変動してくるため、慎重に計算した方がいいでしょう。
費用交渉
そして、費用を抑えるために一番大切なのは式場を決める前の「交渉」です。
すでに契約をしてしまった場合、改めて交渉するのは難しいのですが、結婚式は挙式の時期や他会場との相見積もり、結婚式場検索サイトの割引プランの活用などによって、ここまで紹介した「持ち込み」を実行するよりもお得にすることも無理ではありません。
まだ式場を決めていないという人は、検討してみてくださいね。
ここまで、費用をかしこく押さえるコツをご紹介してきました。
続いて、70人規模の結婚式をあげる場合の雰囲気や席次レイアウトなど、細かい内容を見ていきましょう。
70人の結婚式ってどんな雰囲気?席次レイアウト例
70人の結婚式はいったいどんな雰囲気なのでしょうか?
たとえば上記レイアウトのように8人がけで8テーブルで64人。新郎新婦含めると66名。
他にも、5人がけで14テーブルで、70名+2名の72名。
1卓当たりの人数が少なければ、その分会場の広さを要するので、会場選びをする場合は、職場や友人、親族などのテーブルに大まかでもいいので何人くらい座るのかを想定し、全部で何テーブルほど作る必要があるのか考えて、狭すぎないかどうか検討しましょう。
実際にテーブル数が分かれば、そのテーブル数で行った披露宴の様子を写真で見られないか、式場に聞いてみて実際に確認してみてもいいでしょう。
新郎新婦の席(高砂席)の正面には主賓席(それぞれの上司や恩師など)、その左右に来賓席(友人や同僚)、会場後方真ん中あたり(主賓席のうしろ)に親戚、その左右に新郎新婦それぞれの家族が座るのがベーシックな席次レイアウトです。
結婚式の主役は新郎新婦。
高砂席が上座となるので、その次に主賓が座り、家族は下座に座るのが基本です。
70人よりも多い場合、少ない場合はどのようになるか次の章でご紹介します。
70名規模は最も結婚式場探しがしやすい人数帯
結婚式場の多くは80人〜90人を収容できる披露宴会場を備えています。
その規模の会場は定員ぴったり入れるとちょっと狭く感じてしまうかも。
少し少ないくらいの70人規模だと、会場が広すぎてさびしい感じにもならないし、ゲストにゆったりと過ごしてもらえる大きさになりますよ。
多くの式場が抱えている規模の会場だと、探しやすいのも大きなメリットですね。
相見積もりもしやすくなりますし、価格の交渉がよりスムーズにできるかもしれません。
まとめ
要点をまとめると、
・費用を抑えるコツは持ち込みと事前の交渉がキモ
・70人規模の結婚式は、式場探しがしやすい
70人というとちょっと規模が大きいイメージかもしれません。それなりに費用はかかりますが、どこにお金がかかるのかというポイントや、抑えるコツなどを知ればちょっと気楽になりますよね。
お二人の結婚式がよりステキなものなるように、少しでも参考になれば幸いです♪
以上、70人規模の結婚式についての記事でした。