結婚式の費用は上手に節約したい。けれどもどこをどれくらい削って良いのか、節約の基準ってあいまいでわかりにくいのではないでしょうか。
大切なゲストに来てもらう以上、「節約しすぎて少し恥ずかしい思いをした」などはないようにしたいですよね。
そこで、結婚式費用の項目別に、節約してもOK・NGかどうかに分類してみました。節約してもバレない上手な節約ポイントを、元プランナー目線で解説いたします!
この記事の目次
結婚式費用、節約してもOK項目・NGな項目
結婚式費用の項目は、節約しても大丈夫な項目と節約しない方がいい項目とに分けられます。まずは下記の表でON・NG項目をそれぞれ確認してみましょう。
節約OK | 節約NG |
・総額(割引) ・衣装・小物 ・アイテム (ウェルカムボードなど) ・ペーパーアイテム ・演出 |
・料理代 ・装花代 ・引出物・引菓子 ・ゲストのお車代 ・ゲストの宿泊費 ・写真・映像代 |
NG項目は、費用を削ってしまうと後悔につながるリスクのあるものや、ゲストをがっかりさせてしまう可能性が高いのが避けたい理由です。
なお、結婚式総額費用をおさえたいなら、申込時に割引をしてもらうのが鉄則です。申し込み手続き後はいくら交渉しても、基本的に割引はないでしょう。
各式場の割引(プラン)をチェックするならハナユメの「ハナユメ割」をチェックしてみてください。
ハナユメ割とは、結婚式費用が100万円以上おトクになる*こともある、ハナユメ利用者限定の割引プランのことです。
次の章では、節約してもOKな項目について、具体的な節約方法を紹介します。
※ハナユメから式場見学を予約し成約いただくことが条件です
※式場、日時、人数によっては、割引額が100万円より下回る場合もあります
見積り項目別!結婚式費用を抑えやすい項目の節約ポイント
前章の表で紹介した「節約OK!」な項目。そもそも、結婚式にかかる費用のイメージができていない人もいるでしょう。節約について考える前に、まずは費用感をイメージしておきましょう。
人数別平均費用 | |
---|---|
参列者数 | 結婚式費用 |
30人 | 176.0万円 |
40人 | 202.9万円 |
50人 | 244.6万円 |
60人 | 285.1万円 |
70人 | 329.0万円 |
80人 | 375.1万円 |
(データ引用・分析元:ハナユメ)
大きな金額が動く結婚式。賢く節約したいものですよね。この章では、節約できる項目について、節約ポイントを紹介します。
1.会場費・挙式スタイル
会場を貸切ったりするのに必要なのが、会場費です。
複数の会場がある結婚式場の場合、披露宴をおこなう会場を変えたり挙式時間を変更したりすることで会場費の値引きがある場合があります。
(これはおそらくほとんどのゲストには、割引があったことはわからないでしょう。)
また、挙式スタイルを変えることで費用が変わる式場が多いです。
具体的にどれくらい変わるのか確認してみましょう。
挙式スタイル別で相場が異なる、「人前式」が安くなりやすい
結婚式のスタイルで多くの人が選ぶの「は、「キリスト教式(教会式)」「神前式」「人前式」の3つです。
挙式スタイル別・挙式料金相場 | |
---|---|
キリスト教式(教会式) | 40~45万円 |
神前式 | 30~35万円 |
人前式 | 25~30万円 |
(データ引用:ハナユメ)
挙式スタイルに比べて人前式は挙式料金が安いことがわかるでしょう。
宗教色にとらわれない挙式が可能なため、節約面以外の理由から選ぶ人が多い挙式スタイルです。
ちなみに挙式料金の項目には衣装やヘアメイクの料金が含まれていない可能性が高いです。
ドレスよりも和装は小物なども含めると、費用が高くなることが多いですから、挙式料金を教会式から神前式にするだけでは一概に「節約」になるかというと、そうではないです。
2.衣装・ウエディング小物
衣装やウエディング小物を選ぶときの、節約アイディアは4つです。
・イメージチェンジできる2wayドレスを選ぶ
・持ち込み料が安ければドレス持ち込みを検討する
・アクセサリーなどの小物は持ち込みや手作りにする
・新郎・新婦ともにお色直しの回数を減らす
詳しいポイントを順に見ていきましょう。
イメージチェンジできる2wayドレスを選ぶ
2wayドレスとは、パーツをつけ外すことで1枚のドレスを2デザインで楽しめるドレスのこと。袖やデコルテラインにレースの装飾をプラスしたり、裾の丈やボリュームを変えたりできます。
お色直しに強いこだわりがないのなら、1着のドレスで見た目に変化をつける方法がオススメです。着脱可能なパーツを使った2way式のウエディングドレスは、1着の値段で2度楽しめますよ。
挙式披露宴はもちろん、挙式+食事会スタイルの結婚式にもオススメです。
持ち込み料が安ければドレス持ち込みを検討する
衣装にかかる金額を抑えたいなら、式場提携外のショップから持ち込むと節約できます。
但しその時に注意したいのは持ち込み料金です。
外部ショップで衣装を手配にするときに多くの式場で発生する費用のことで、1着当たり数万円~10万円前後と設定はその式場により異なります。
せっかく衣装を安く借りられても、持ち込み料金が高額では節約にはならないでしょう。
そのため、式場見学(フェア参加)の際に衣装持ち込みを検討しているのなら、持ち込み料金の有無と確認をしておく必要があります。
ちなみにドレスショップによっては、一部~全額持ち込み料金を負担してくれる場合もあります。
アクセサリーなどの小物は持ち込みや手作りにする
花冠やティアラ、グローブ、ネックレスやピアスなど、アクセサリーや小物も、すべてを式場で用意する必要はありません。
手持ちのもので使えるのであれば持ち込み、手作りが得意な人はDIYをしてみても良いでしょう。
特にアクセサリー類は、お母さんのものを譲り受けて使っても素敵です。心温まるエピソードにもなりますよ。
ただし、明らかに写真映えのない見劣りのするものはゲストから「ケチったな」とばれてしまいますので、写真写りなどを意識し、極力現物を見てから購入するのがいいかもしれません。
新郎・新婦ともにお色直しやヘアメイクの回数を見直す
お色直しは、全くしない場合や地域によっては2回以上と様々です。
ヘアメイク料金は、ヘアメイクのチェンジ回数によって異なります。また、回数が多ければもちろん衣装代もかかります。
具体的には、下記のシーンで節約ができるでしょう。
・挙式のあと披露宴スタート前のヘアメイクチェンジをしない
・披露宴中お色直しの回数を減らす
・披露宴後のお引上げ(普段の姿に戻ること)をしない
お色直しの回数は減らしたくない、ということであれば2着目以降の衣装の価格を抑えましょう。(持ち込みも検討するとよい)
2wayドレスの着用や男性ベストのみ変更など、衣装スタッフに費用を抑える方法を提案してもらうのもオススメです。
3.印刷物(ペーパーアイテム)
結婚式で用意をするべきペーパーアイテムには、以下のものがあります。
披露宴のメニュー表
席次表
席札
ゲストの人数に応じて必要な枚数が増えますし、こだわったデザインを選べばその分費用も高くなります。
持ち込み料がない場合がほとんど、外注や自作が定番
ペーパーアイテムは持ち込み料が不要なことがほとんど、もしかかったとしても安価であるケースが多いです。
自宅でリストを作成して印刷するだけで仕上げられるキットも多数販売されているため、それほど苦労せずに自作できます。
ただ、そうはいってもプリンターは必要ですし手間や時間がかかることは避けられません。
手軽に済ませたい人は、外部サービスの利用も検討してみましょう。式場の提携サービスを利用するよりも安価に抑えられる可能性が高いです。
4.写真・映像
当日の様子を残すための写真やビデオの撮影。また、当日披露宴で流す演出のためのムービー。こうした撮影ものも、式場でプロに依頼すると相応の費用が発生します。
もちろん、お金をかければ出来映えのよいものが手に入りますが、節約を考えられる項目でもあるのです。
プロフィールムービーなどは自作する
披露宴で流す、ふたりのこれまでを描いたプロフィールムービーを流すのは最近は定番です。
定番なだけに、たくさん編集ソフトなどもあり、簡単に自作できます。
依頼をするよりも時間はかかりますが、確実に節約になりますしふたりで作る時間は思い出のひとつになるでしょう。少しくらい稚拙でも、それもまた味に感じられるものです。
一方、エンディングムービーとして当日の挙式・披露宴の様子のダイジェスト映像を流したい場合は、自分たちで用意するのは物理的に不可能です。
エンディングムービーだけをプロに依頼するなど、お金のかけどころを考えてみましょう。
写真や映像を外注する・知り合いに頼む
式場の提携ではなく、自分たちで外注業者を探すと節約ができるでしょう。
但しその式場と提携していないということは、進行の把握やコミュニケーションで不安があるかもしれません。
また式場によっては外注業者の出入り自体ができないケースや、持ち込み料金が高額、撮影箇所が限定されているなど様々ですのでこちらも衣装同様、希望があるなら事前に確認をしておきましょう。
カメラや動画撮影が好きな友人や親族に、あとでもらえるように頼んでおくという方法もあります。
この場合、あくまでプロではありませんから質や枚数に満足いかない場合があることを覚えておきましょう。
5.演出
定番の演出といえばこの5つでしょう。
フラワーシャワー
キャンドルサービス
フォトラウンド
ラッキードラジェ
バルーンリリースやフラワーシャワー、キャンドルサービスは昔からの定番で写真映えもしますが費用が掛かります。
もし節約をしたいというのであれば、フォトラウンドなど費用があまりかからない演出を選ぶと良いでしょう。
あまり費用のかからない演出を選ぶ
あらかじめ予算を決めておく、「どうしても」とこだわりのあるものをひとつだけにするなど、うっかり費用をかけすぎないようにしましょう。
フォトラウンドは披露宴中、各テーブルを新郎新婦がゲストと写真を撮影しながらまわる演出です。
撮影するだけでなく、最近は写真映えのするフォトプロップスを用意するカップルが多いです。
フォトプロップスは、プリンターやかわいらしいストローなどがあれば簡単に手作りできます。
式場で注文などするよりも費用を節約できるでしょう。
その他、フラワーシャワーを持ち込みの造花の花びらを使って節約する方法もあります。
持ち込みができなかったり、造花の利用自体NGという式場もありますので注意してください。
ここまでは、具体的な節約方法を紹介してきました。次の章では、節約NGとされている項目について、ポイントを紹介していきます。
元プランナー直伝!結婚式費用を節約しても「ケチっている」とばれないコツと高く見せる方法
冒頭で、「節約NG」として紹介した「装花・料理・引出物」。これらは、下手に節約をするとゲストに「ケチっている」という印象を与えてしまいかねない項目です。
ただ、方法を考えれば話は別。ここでは、印象を悪く見せずに上手に節約する方法について紹介します。
【装花編】節約しにくい装花も工夫次第で見栄え可能
結婚式を華やかに彩る装花。安易に節約してしまうと、一気に寂しげな雰囲気になってしまいます。
しかし、装花費用は高額。そのため、上手く工夫して見栄えと予算削減を両立させましょう。
具体的には下記のような方法をとると良いでしょう。
・ブーケはお色直し用などを頼まず、1個にする
・緑や季節の花を積極的に取り入れる
・卓数を減らす・花以外のアイテムで飾る
・ゲストの目に止まりにくい装花は思い切ってカットする
【料理編】品数・メインディッシュをケチらない
ゲストが参列する際に一番楽しみにしている、といっても過言ではないのが料理です。
下手に節約を考えてしまうと、一気にゲストに「ケチった」印象を与えてしまうでしょう。
特に品数が少ないと一気に節約をした印象が高まります。
またメイン料理のお肉の種類やメニューでも費用が高いかどうかをある程度判別できるでしょう。
式場により対応は異なり、良質なメイン料理を選びたいならコース料理全てをランクアップする必要がある場合と、メイン料理とデザートだけランクアップという場合があります。
印象強いメニューが豪華であれば、全体的な印象が悪くなることもありません。「ここぞ」というところにだけお金をかけられるよう工夫してみましょう。
【引出物編】プチギフトで節約がベスト
引出物も式場に持ち込むこともできますが、持ち込み料がかかる式場は少なくありません。
結果的に割高になってしまうことも考えられるため、比較してから決めることをオススメします。
退席時に新郎新婦が手渡すプチギフトは節約ができる項目の一つです。安価でも印象に残る品を選べば節約になるでしょう。
また引出物よりは持ち込み料金がかからない式場が多いため、節約できるでしょう。
ここまでは、予算を抑えづらい項目の節約方法を紹介しました。次の章では、式場探しからできる節約方法について紹介します。
実は一番節約のインパクト大!結婚式場探しで費用抑える3つのコツ
小さな節約を積み重ねることも有効ですが、結婚式にかかる全体費用を抑えるのが1番早い方法です。
そのためには式場探しの段階からコツを抑えておくことで、大幅なコストダウンが実現します。
ここでは費用を抑えるための3つのコツをお話ししましょう。
1.結婚式場紹介サイトが設けている割引を利用する
1つ目は、結婚式場紹介サイトが設けている割引を利用することです。先ほども紹介した「ハナユメ割」ならば100万円以上おトクになる*こともあるのです。
質を変えずに値段を低く抑えられるため、ぜひ一度検討してみることをオススメします。
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2.オフシーズン・お日柄の良くない日など日取りを工夫する
結婚式には、人気のシーズンや日取りがあります。
また、土日と大安が重なる日など、お日柄がいい日も。
逆に、こうした時期を外すことで、通常よりも安い値段で結婚式が挙げられる式場も。
お日柄に関しては、自分たちが気にしなくても両親や親族が気にするケースもある点に注意が必要ですが、気にしない場合はあえてお日柄にこだわらないこともオススメの節約方法です。
3.挙式スタイルやパーティースタイルを変更する
冒頭で紹介したように、式場によっては教会式・神前式と比べ、人前式のほうが価格設定が低いケースがあります。
挙式スタイルにこだわりがなければ、安いものを選ぶこともひとつの方法でしょう。
また、披露宴はご祝儀制で決まりきった昔ながらのスタイルで行う必要はありません。
ゲストへのご祝儀の負担を軽減するために、会費制で披露宴を行うこともあります。また、1.5次会樋場らえる新しいパーティースタイルを選ぶこともできます。
ただこちらは、ご祝儀で行なう披露宴よりも一見安く済ませられるように思えますが、やりようによってはかえって割高になってしまうことも。
思い込みで会費制パーティーを選ばず、よく吟味してから選びましょう。
まとめ
大きなお金が動く結婚式。あらためて、今回の記事で紹介したポイントをおさらいします。
・節約しやすいポイントは「会場・衣装小物・各種アイテム・演出」
・節約に注意が必要なのは「料理・装花・引出物」
・日取りやプランを選べば大幅コストダウンが可能!
できるだけ節約できたら嬉しいものですが、節約にばかり意識が向いてしまい、結果ゲストに悪印象を持たれてしまっては本末転倒。
ポイントを押え、賢く節約できる方法を採り入れることをオススメします。
以上、結婚式費用の節約方法についての記事でした。