「伝統的な神社で挙式がしたい」「和装が着たい」など、神社での結婚式に憧れるカップルもいると思います。
通常の結婚式の相場は何となく分かるけど、神社での挙式となるとなかなか費用のイメージもわかないのではないでしょうか?
そこで今回は、神社で結婚式を行う際の費用の相場と、少しでも節約できるポイントを紹介します。
この記事の目次
神社の結婚式の費用相場はどのくらい?
神社での結婚式は、日本ならではの式になるだけでなく、和装でおごそかな雰囲気が醸し出されることから、憧れている方も多いと思います。
最近は和婚ブームもあり注目されている神社での結婚式ですが、あまり馴染みがない…というか、費用についてはなかなか想像がつかないかもしれませんね。
では実際に、どれくらいの費用がかかるのでしょうか…?
神社での挙式料は平均20~25万円といわれて言ます。(参考:ハナユメより)
ただし、挙式料=結婚式費用、というわけではありません。
神社での結婚式に限ったことではありませんが、先に書いた挙式料に加え、衣装代や着付けの費用などが必要になってきます。
神社挙式にかかる費用の内訳について
でも、まずは神社挙式にはどういう費用がかかるのか詳しく知りたい!という方が多いと思います。
その内訳の主なものは、
2.衣装費用
3.婚礼料理費用
4.装飾費用
5.撮影費用
6.演出費用
の6つになります。
なかでも「演出費用」については、ペーパーアイテムや招待状送付の切手代をはじめ、ゲストへの引出物なども含まれるため、ゲストの人数とその内容によって費用が変動します。
神社の格式によって費用相場の違いはあるのか?
神社挙式の費用には幅があります。
これは会場の規模、つまり神社の格式によって費用が変わってくることになります。
神前式の場合、神社(神職)への「謝礼」を包むことが通例とされています。
場所によっては挙式費用や関連費用が含まれることもあるので、事前に確認するとよいでしょう。
では次に、その費用をできるだけ節約するためのポイントもおさえていきましょう。
どうしたら費用を安く抑えられるのか?節約のコツ5つ
そもそも神社での挙式費用は平均よりも低いということが分かりましたね。
でも、「とにかくリーズナブルに結婚式を挙げたい」という人に、さらに費用をおさえる方法をご紹介します。
2. 装花やペーパーアイテムなどの装飾や ケーキの工夫をする
3. 挙式・披露宴の人数を確定させる
4. 衣装を価格重視で選ぶ
5. 食事会・披露宴を行う場合の交通費も事前確認しておく
1.自分たちが行いたい儀式だけ行う
神社で結婚式を行う場合、本殿でどのような儀式を行うかご存知ですか?
まず、神主がお祓いを行い、祝詞で神様に結婚の報告と加護をお祈りし、「三三九度」で知られているように新郎新婦がお酒を酌み交わしてから、新郎が結婚の誓いを述べ、神様に玉串を捧げる…という5つの儀式が一般的とされています。
ほかにも神職や巫女を先頭にして行う花嫁行列ともいえる「参進の儀」や「巫女舞」といった儀式もありますが、これらは雅楽の生演奏とともにオプションとなっている神社が多いのです。
結婚する2人にとって一大イベントとなる結婚式なので、プランナーからの提案などで魅力的に感じるとついついオプションを増やしてしまいがちになるかもしれません。
でも、打ち合わせの際に即決するのではなく、何が本当に必要なのかをじっくり時間をかけて考えるとよいですね。費用を抑えるためには、冷静に熟考することも重要です。
2.装花やペーパーアイテムなどの装飾や ケーキの工夫をする
結婚式では会場の装飾、ウエディングケーキや、招待状・席次表・メニューといったペーパーアイテムが必要になってきます。
これらを式場で手配してもらうことはもちろん可能ですが、自分たちで用意してみるのはどうでしょう?
最近では装飾アイテムやウエディングケーキの持ち込みに「持ち込み料」がかからないところも増えてきているようです。
その場合、ペーパーアイテムは自作する、ウエディングケーキもシンプルなものにするなどして、費用を抑えることができますね。
そのほか、式場のテーブルの卓上を飾るお花を自前で用意するのも良いかもしれません。
新郎新婦のお母様が手作りするようなケースもあるようなので、ご両親に事前に相談すると思わぬサポートが受けられるかもしれません。
3.挙式・披露宴の人数を確定させる
結婚式の費用を大きく左右する一番のポイントは、やはり参列する人の人数です。
食事や引出物などは、単純に考えて1人あたりの費用×人数がかかることになりますから、人数が変わることでどれくらいコストに違いが出るかは、だいたいイメージができますよね。
神社挙式では、近しい親類などだけで行うような少人数プランが準備されていることが多く、特に参列者が30名以下の場合は、費用を大幅に抑えることができることが多いようです。
小規模での結婚式を検討しているカップルは、該当するようなプランがないか尋ねてみましょう。
人数が早めに確定していると、早めの予約で費用がお得になる早期割引特典などを適用することもあります。
結婚式をすることが決まったら、招待客の選定と決定はとにかく早めに行っておくことが大事ですね。
4.衣装を価格重視で選ぶ
結婚式でなかなか妥協できないのが衣装。
特に女性は、晴れの日の衣装にこだわりたい人が多いですよね。
しかし、その衣装の選択を1カ所だけに絞ってしまうともったいないことになってしまいます!
神社で結婚式をする際、提携のドレスショップや式場の衣装を借りる、と選択肢を狭めていませんか?
和装のレンタルは、着付けなどが必要になることもあり、洋装よりも費用が高くなりがちです。となると、できるだけ費用を抑える方法を模索したいもの。
式場が決まって、いざ衣装の選定…となったとき、式場でレンタルするのではなく、持ち込みが可能かどうか、まず確認するようにしましょう。
外部からのレンタルで、式場提携のショップと同等のものが格安で借りられる可能性もあります。
ただし、そこで気をつけなければならないのは「持ち込み料」。
レンタル費用と外部からの持ち込み費用、合計した金額でコストが抑えられるのかどうか、しっかりチェックしておきましょう。
5.食事会・披露宴を行う場合の交通費も事前確認しておく
神社で結婚式を行った場合、その後の食事会や披露宴はどこで開催するのでしょうか?
神社の敷地内か近くにある神社管轄の会館などで行うのであれば問題はありませんが、もし全く違う場所が会場になるのであれば、交通費はどうなるでしょう?
当然ですが、この費用は新郎新婦の負担となります。
実は、これが意外と見落としがちになることが多いそう。
徒歩で移動できる場所なら不要ですが、もし神社から場所を変えることになる場合、タクシーや披露宴会場でのバス手配が必要になってくるわけです。
式が近づいてきた段階であたふたしないように、食事会・披露宴会場までの移動についてしっかり押さえておきましょう!
これらのポイントが事前に分かっていれば、グンと費用を抑えることができそうですね。
それでは次に、神社での結婚式の良い点・悪い点にどういったものがあるのか、チェックしておきましょう。
神社で結婚式をするメリットとデメリット
神社での結婚式は、日本ならではの格式高い体験になるだけでなく、費用も平均より低くおさえられるのであれば、ぜひぜひ検討したい…と思えてきたのではないでしょうか?
いろいろなメリットが考えられる神社挙式ですが、どのようなスタイルの結婚式にもデメリットはつきもの。
良いことも悪いこともどちらも知っておくことで、神社挙式があなたにとって本当に最善の選択なのか、じっくり考えてみましょう。
メリット1. 伝統的な日本の挙式スタイルが実施できる
日本固有の挙式スタイルとなる神社挙式。
なんと室町時代にルーツがあるというほど伝統的で、「おごそか」という言葉がしっくりくる歴史を感じられるもの。
独特の緊張感のある雰囲気さえも魅力に思えるはずです。
比較的年齢層の高い親族などにも、好感度が高い挙式と認識してもらえることは間違いありません。
メリット2. 和装が楽しめる
神社挙式のときの衣装は、やっぱり和装。花嫁は白無垢や打掛で、花婿は袴で…、日本の挙式だからこそ、昔ながらの和の衣装が映えます。
一般的な披露宴でも、当然和装を着ることは可能ですが、神社という場所だからこそ、和装に身を包んだ新郎新婦の美しさがより際立つことでしょう。
メリット3. 新郎の活躍の場が多い
神社挙式でどのような儀式が行われるのか、詳しくは知らない人が多いと思います。
一般的な儀式の1つに「誓詞奏上」というものがありますが、これは新郎が神前で結婚の誓いを神様に述べるというもの。
非日常的な空間と儀式で、新郎の頼もしい姿が見られるのは、花嫁にとってはもちろん、参列する両親や親族にとっても嬉しいものになるでしょう。
式において、新郎の凛とした活躍を目にすることができるのは、魅力的ですね。
デメリット1.天候の影響を受けやすい
いわゆる「花嫁行列」の「参進の儀」は、巫女や神職に導かれた花嫁花婿を先頭に親族がそろって本殿に歩くものになります。
式のハイライトともいえる場面になりますが、雨の日は中止せざるをえなかったり、中止にはならなくても参列者全員が雨の中つらい移動を強いられたり…と、悲しいことになってしまうかもしれません。
天候だけは、新郎新婦にも神社にもどうすることができないものなので、覚悟が必要な点ですね…。
デメリット2. バリアフリーの設備が整っていない
神社はその歴史や趣のある建物と空間を擁していることが魅力ですよね。
ただ、その建物が誇る年月がデメリットになることも多々あります。
その最たるものとも言えるのが、バリアフリー対応ができてないということです。
長い階段や大きな段差などがある神社もあり、なかには車いすの対応ができない神社もあるのが事実です。
参列する人の中に年配の人や配慮が必要な人がいる場合、事前にチェックをしておくようにしましょう。
デメリット3.神殿に入れる人数が限られている
そもそも神前式は、両家の縁を結ぶという意味合いのもの。
儀式のなかに「親族杯の儀」というものがあるように、挙式に列席するのは基本的には親族のみというのが昔ながらのスタイルだといえます。
ほかにも、神社本殿自体が狭いというスペース上の問題で列席者の人数が限られるという理由もあります。
友人にも神社での結婚式に列席してほしいと思っているカップルは、親族以外も本殿に入ることができるのか、できない場合は境内から式の様子を見ることができるのか、などを先に確認しておきましょう。
見落としがちなデメリットも知ることで、だいぶ神社挙式のイメージがわいてきたのではないでしょうか?
つづいて、神社での結婚式は実際にどういう流れになるのかを見ていきましょう!
神社挙式の当日の流れはこちら
神社での結婚式でどういう儀式が行われているのか、やっぱり気になりますよね!
この章では、一般的な神社挙式の式次第を、その内容とともに具体的に見ていくことにします。
参考にして、挙式当日の新郎新婦の姿を頭に思い描いてみてください。
1. 参進(さんしん)の儀式・入場
巫女や神職に導かれた新郎新婦が境内を社殿へと歩く儀式で、「花嫁行列」と表現するとすぐにイメージが分わくのではないでしょうか。
家族や親族などの参列者は、新郎新婦の後ろを歩いていきます。
雅楽の演奏なども一緒に行われることになり、入場からすでに非常に優美な美しさを感じさせてくれます。
2. 修祓(しゅばつ)の儀
式を始めるため、新郎新婦、参列者、お供え物である神饌などを祓い清める儀式です。
参列者全員が起立して頭を下げ、神職は祓詞(はらえことば)を奏上、大麻(おおぬさ)をふって身のけがれを祓います。
3. 祝詞奏上(のりとそうじょう)
神職が新郎新婦に代わって、2人の結婚報告を神様に宣言します。
神のご加護やご利益をお願いし、2人の幸せや子孫繁栄を祈願する意味がある儀式で、祝詞を奏上する間は全員が起立し、頭を下げます。
4. 三献(さんこん)の儀(三三九度)
新郎新婦が、永遠の契りとなるお神酒を交わす儀式。
神前に供えたお神酒を大中小3つの盃で、新郎新婦が交互に三口で酌み交わすことから、「三三九度」としてよく知られています(形だけでお酒は飲み干す必要はありません)。
繁栄と魔除けの意味もあるお神酒を飲み、神様の気を体内に入れるという考え方があります。
5. 指輪交換
現代の結婚式では一般的となった指輪交換を、神社での結婚式で取り入れることが多くなりました。
誓いとともに、新郎から新婦へ、新婦から新郎へ、指輪を交換します。
6. 誓詞奏上(せいしそうじょう)
新郎新婦が2人で誓いの言葉となる「誓詞」を読み上げる儀式です。
神社によってその言葉は異なりますが、夫婦の歩みたい道を読み上げるのは新郎となります。
最後に新郎が名前を述べ、そのあとに新婦も自分の名前を述べます。
7. 玉串奉奠(たまぐしほうてん)
榊の枝に紙垂(しで)を付けた神への捧げものである玉串を新郎新婦2人そろって、神前にお供えします。
8. 巫女の舞
雅楽の調べとともに、巫女が舞を踊って奉納します。
2人の門出を祝う儀式です。
9. 親族固めの盃
新郎新婦の家族同士全員でお神酒をいただくことで、両家が家族としてつながった証となる儀式。
巫女が全員の盃にお神酒を注いだら、一同が全員起立して、両家の繁栄を祈りながら一斉にお神酒を飲みます。
このときも三口で飲み干すほか、盃を目の高さに上げて、互いに「おめでとうございます」と言うなど、ルールがあるようです。
10. 斎主あいさつ
神職が式を執り行ったことを神様に報告し一拝するのですが、この際、神前に向かって全員起立し、一礼します。
いかがでしょうか?
これらの儀式を読むだけでも、社殿のしんとした雰囲気と、神聖な空気が感じられるような気がしますね。
そんな由緒正しい神社での結婚式を挙げた先輩カップルの実際の声を、次に集めてみました!
実際に神社で結婚式を挙げたカップルの感想
神社挙式を行った人の実際の声や体験談、
神社挙式では、フラワーシャワーの代わりに“折鶴シャワー”という、なんとも粋な演出をしてくれるところもあるみたいですね…!色とりどりの小さな折鶴が映えています…!
折鶴1つ1つ作るのも手間をかけて心をこめているんでしょうねぇ…(しみじみ)
こちらは神社挙式に参加した方のコメントですね。
写真を見るだけでも、宮司さんの華やかな和装と白無垢が印象的です。
白無垢に洋髪スタイルというのも、いまどきらしい組み合わせで、きっと素敵なんでしょうねぇ♪
やっぱり神社挙式は招待されて参加する人にとっても特別感が出るようです。
10月なのに当日はまさかの雨。朝からテンションはお通夜状態で、しかも仕度は時間をおしてしまい、そのせいで当日の説明もあまりないまま挙式スタート、時間がないせいで写真も思うように撮れず・・。その後、婚姻届出しに行くも市役所の場所がいつの間にか変わっており、四苦八苦しました。
幸いにも二人挙式だったので(神社挙式がどうしてもやりたくて、披露宴は別の日にやります)また改めて別日にリベンジしようとも話していますが、私の本当の結婚式はこれ一回だったんだなぁ・・と思うと悲しくて仕方がないです。
引用元:YAHOO!知恵袋
やっぱり雨というシチュエーションで、女性にとっては辛い思い出になってしまったんですね…(涙)。
それでもこの方がおっしゃるとおり、絶対にいつかは笑い話として語られることになると思います。
お天気だけは誰がどうすることもできないので、挙式当日が雨になってしまったとしても、それを受け入れるしかありません。
天気が悪くても挙式は挙式…、極度に落ち込んでしまうことのないよう心の準備をしておきましょう。
まとめ
・人数の確定や衣装レンタルを計画的にすれば、より節約できる
・伝統的な式が味わえるが、天候や設備などのデメリットもある
白無垢や角隠しでのウエディング…、本当に憧れますよねぇ!
しかも、実は一般的な結婚式に比べて、神社挙式は費用が低めであるという事実に驚かれた方も多いのではないでしょうか(私もその1人です)。
挙式は和装で、その後の披露宴はウエディングドレスで…と、選択の仕方によっては和洋どちらのスタイルも楽しめるのも魅力です。
この記事が、みなさん一人ひとりの理想の神社挙式を実現する手助けになることを祈っています♪
以上、神社での結婚式についての記事でした。