婚姻届の証人は親だけではなく、友人や同僚など誰にお願いしてもOKだという事を知っていましたか?
そこで今回は、婚姻届の証人をお願いする上での正しい方法と、先輩カップルの体験談もあわせてご紹介します。
この記事を読めば、お願いする人にも快く証人欄にサインをしてもらうことができるでしょう!
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この記事の目次
婚姻届の証人を親以外だと誰にお願いした?ランキングでご紹介
引用元:ハナユメ
同調査で「婚姻届の「証人欄」2カ所は、は誰に依頼しましたか。」について尋ねたところ、最も多かった回答は「夫の父親」の55.3%でした。
次いで「妻の父親」が54.8、夫の母親が23.7%、妻の母親が20.8%でした。
お互いの親で全体の64.7%を占めるということで、やはり「一番身近」で「頼みやすい」ということが理由のようで、当然かな…という気もしますね。
次に多かったのは、全体の8.7%という割合という結果になった「妻の家族」。
この圧倒的なパーセンテージの差を見るだけでも、ほとんどのカップルが親御さんに頼んだということが分かります。
それでは、証人の組み合わせとして定番の3パターンについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
証人の組み合わせとして多いベスト3はこちらです。
1.新郎&新婦の父
新郎と新婦、それぞれの父親が証人となるのが最もスタンダードのようです。
新郎側・新婦側、どちらか一方だけが証人をお願いするというのではなく、新郎からも新婦からも1人ずつ証人を立てよう、という意図もあるように思います。
2.新郎の父・母
やっぱり主導権を握ってぐいぐい引っ張ってくれるのは夫側…という「夫を立てる」ということも考えることもあるのか、新郎の両親に証人になってもらうケースが次に多くなっています。
この場合、新婦側の両親にはできればその旨を先に伝えておいたほうがよいかもしれません。
3.新郎と新婦の友人
実は私も親ではなく、新郎・新婦の2人のことをよく知ってくれている共通の友人2人に証人になってもらいました。
証人を引き受けてくれたときは、結婚を心から祝福してくれつつ、「証人に選んでくれて嬉しい」という反応もあったので、お願いしてよかったと思いましたよ。
ほかにも、新郎・新婦の恋のキューピッドになってくれた人にお願いするというカップルも多いようですね。
ただ、突然お願いしても戸惑ってしまう人もいるかもしれませんし、本籍の記入が必要になることもあるので、事前に証人として署名・押印をお願いしたいということを話しておくのがベターです。
それでは、実際に証人をお願いするときにはどんなポイントをおさえておくべきかを、しっかり予習していくことにしましょう。
これで完璧!証人のお願いの仕方と押さえておきたい注意点
婚姻届を日常的に見ている人は、役所で受理を担当する人ぐらいですよね?
婚姻届の証人欄には何を記載しなければいけないのか、知らない人も多いと思います。
証人の記入ミスで婚姻届が受理されない…なんてことがあると、届出を出す側はもちろん、証人となった側にも余分な時間と手間が再度かかることになります。
お願いする前に依頼する側が証人欄の記入について、しっかりと確認しておきましょう。
証人欄に記入する項目
署名と押印
署名については言うまでもありませんが、通称名ではなく本名を正確に記載してもらいましょう。
押印する印鑑については、認印でも実印でも問題はありませんが、インク浸透式のゴム印(通称シャチハタ)以外が好ましいとされているようです。
押印の印影が薄く不明瞭だったり、滲んでしまったり、逆さまになってしまった場合は、そのままでは受理されない可能性が高いので、二重線で訂正して押しなおしをする必要があります。
押印に限らず、記載するものすべてにおいて、間違った場合に修正液や修正テープは使うことはできません。
押し間違いなどのないよう、しっかりと押印してもらいましょう。
また、証人2人の名字が同じときは、2人が同じ印鑑を使うのではなく、それぞれが別の印鑑で押印してもらう必要があるので、注意してください。
生年月日
空白のままだと迷いがちになりますが、婚姻届の生年月日は西暦ではなく、「昭和」や「平成」などの和暦で記入してもらうようにしましょう。
住所
証人が現在住民登録している住所を記入する必要があることを覚えておきましょう。
本籍
戸籍に記載のある本籍地を記入する必要があるため、「あれ…?本籍地ってどこだったっけ…?」と自分の本籍地を覚えていない人も少なからずいるはずです。
以前は運転免許証に記載がありましたが、今は記載がなくなったため簡単に参照するものがありません。
本当に忘れてしまっている場合は、住民票などで確認する必要があるので、本籍の記載が必要であることは、直接お願いに行く前に知らせておくべき項目ですね。
証人欄にサインしてもらう時の基本的なお願いの仕方
証人をお願いする際、「ただ単に、名前や住所を書いてもらうだけだし、手間かからないよね…」と思ってしまうのはご法度!
証人をお願いする際は、感謝の気持ちを忘れないようにしましょうね。
お願いする場合は手土産を持参すると好印象
「証人」になってもらうとはいえ、婚姻届に必要事項を書いてもらうだけで、特に法的な拘束力などはなにも発生しないため、お願いする側も引き受ける側も、不安に思うことはありません。
ただし、証人になる人の貴重な時間を割いてもらうことになってしまいます。
両親や兄弟姉妹にお願いした場合は不要かもしれませんが、職場の上司や友人にお願いするなら、手土産を持っていくとよいでしょう。
入籍後に改めて、報告がてらに手土産を持って挨拶に行ったという人も多くいるようです。
引用元:ハナユメ
証人をお願いする上での注意点
せっかく証人になってもらい署名・押印してもらったのに、不備があれば役所で受理されないことになってしまいます。
記入するにあたってミスがないよう、依頼する側が事前にしっかり確認と準備をしておき、証人の方が疑問に感じたことや分からないことにも、すんなり答えられるようにしておきたいものです。
証人者がミスをする場合もあるので予備の用紙と見本表があると安心!
記入しているときに間違ってしまった場合は、間違えたカ所に二重線を引いて、その上に証人の印鑑で訂正印を押してから、欄外などに正しく記載すればOKですが、用紙がごちゃごちゃしてしまうと困りますよね…。
どのように記載するかの見本を一緒に渡して、「これと同じように記載してくださいね」とお願いすれば間違いもないはずです。
念のため、婚姻届の予備ももらっておくことをオススメします。
親、兄弟などに証人をお願いする場合、同じ印鑑はNG
先の押印の注意点でも書きましたが、証人が2人とも同じ名字でも、それぞれが別の印鑑を押印する必要があるので、この点も事前に伝えておくとよいでしょう。
証人をお願いしたい人が遠方にいる場合は郵送でお願いすることも可能
新郎や新婦の両親に証人をお願いしたいと思っても、遠方に住んでいる場合はどうしたらよいのか、その方法を知っておきましょう。
代筆で済ませるのはNG
婚姻届への記入は、すべて自筆で記入しなければならず、夫婦となる2人はもちろん、証人欄もそれは同じで、代筆で済ませるというわけにはいきません。
遠方に住んでいる人にお願いする場合は、婚姻届を郵送して記入してもらうようにしましょう。
先にも触れましたが、せっかく記入してもらったのに不備があっては困ります。
記入が必要なところを付箋でマークしておくほか、記入見本を同封し、押印する印鑑の注意点(夫婦や姓が同じ2人に頼む場合)などもメモに書き添えておくと、証人にとっての気遣いが感じられますし、安心です。
さて、証人に記入してもらうことの注意点はだいたいおさえることができたかと思います。
次は、素朴な疑問ともいえる、証人の役割について確認しておきましょう。
証人はどれくらい重要?婚姻届を出す上で必ず必要な項目
新郎と新婦、結婚する当事者の2人さえ署名すれば婚姻届は受理される…というわけではなく、本人たち以外の2人の証人の署名と印鑑がなければ、晴れて結婚できないということになりますね。
ここでは、証人の必要性や条件などについて紹介しましょう。
婚姻届の証人は法律上必ず必要
なぜ証人が必要かというと、婚姻とは、身分の変動を伴う重要な届出であるため、その正確性を高める理由から、当事者の意思を証明する人が必要、というのが理由です。
民法第739条で定められているものなので、証人は絶対に必要になるわけですね。
また、「成年の証人」ということも民法に明記されており、証人は20歳以上であることが条件となります。
証人は2名分必要
上記に同じく、民法第739条にて「婚姻届は成年の証人二人以上が署名した書面で、又はこれらの者から口頭で、しなければならない」と定められているとおりで、最低でも2名の証人による署名が必要とされています。
証人になるデメリットやリスクは特にない
本籍地まで記入しなければいけないし、署名に押印、さらに本籍地まで記入しなければならない証人。
「結婚詐欺や偽装結婚だった場合に、その責任を負わされるの?」「本人に代わってお金を払うようなことになるかも…?」などと考える人もいるかもしれませんが、「証人」は「保証人」ではありません。
「この2人はちゃんと結婚する意思があって婚姻届を出すのだ」ということを証言できる人、という意味合いとなるので、証人には責任が生じないということを知っておきましょうね(ただ結婚詐欺などの共犯となった場合は除きます)。
ここまでで、証人についての記入の仕方や、その役割についてはバッチリ理解できたかと思います。
次は証人のサインをもらうことも、結婚のお祝いの1つとして組み込む方法についてご紹介しますね。
せっかくなら証人のサインをもらう瞬間もいい思い出にしよう!
証人のサインは婚姻届が受理されるための必須事項で、必ず誰かにしてもらわないといけません。
かつ、証人となる人は、結婚する2人が本当に結婚する意思があるよ、ということを証言できる人、つまり2人の結婚を祝福してくれる筆頭の人となるわけです。
単純に「書類へのサイン」と考えるのではなく、「2人の結婚を祝福するもの」として、その瞬間も記憶にとどめるようにするのもいいアイデアだと思いますよ♪
顔合わせ時にセレモニー的に記入してもらうのもオススメ!
証人の組み合わせベスト1となるのが、「新郎・新婦の父」ということは先にも紹介しました。
両家の長とも言えるお父さんにせっかく証人になってもらうのであれば、両家の顔合わせの際に、婚姻届の証人欄に署名してもらうというのはいかがでしょうか?
自宅で事務処理的に書いてもらうよりも、セレモニー感覚で行えば、新郎・新婦にとっても、また、新郎・新婦の両親にとっても心に残るものになると思いますよ。
披露宴時の演出として取り入れるのもよさそう!
披露宴のなかで、婚姻届けの証人欄にサインをしてもらうことも、少々珍しい演出としてオススメです。
ただ、署名と押印だけでなく、住所や本籍地までも書くことになると、時間もかかりダラダラしてしまう印象になってしまうはずです(用紙に記入をするというだけの地味な作業ですし…)。
また、先に何度も書いたように、間違いや不備があってはなりませんので、事前に住所や本籍地の記載は間違いのないように済ませておき、署名と捺印だけするようにしておくといいかもしれないですね。
それでは最後に、先輩カップルたちの体験談をご紹介します。
先輩カップルの体験談
婚姻届の証人欄の署名に関する、実際の体験談やエピソードをいくつかご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください!
https://www.instagram.com/p/BmsxrNuAXIh/?hl=ja&tagged=%E5%A9%9A%E5%A7%BB%E5%B1%8A%E8%A8%BC%E4%BA%BA
新郎・新婦双方のお父さまに証人になってもらうだけでなく、記念に名入れのペンもプレゼントするとは…かなり上級者!
ステキな記念になったようで、うらやましい限りです。
証人をお願いされた方も「大役を任されて嬉しい」と思う人が多いようですので、共通の友人にお願いするのもいいですよ。
まとめ
いかがでしたか。今回は婚姻届の証人についてご紹介しました。
要点をまとめると…
・証人欄に記入してもらうときは、間違いがないよう見本があるとベター、
・証人欄記入にセレモニーや演出に組み込んでよい思い出にするのも◎
実は私も、自身の婚姻届の証人を知人にお願いしたのですが、特に知識もなく、かつなんの前置きもなしにお願いしたため、本籍地の記入などで、証人になってもらった方に苦労をかけることになりました…。
さらに、役所に持っていって、婚姻届に不備がないか確認されたとき、証人になってもらった人の本籍地の住所の一部が、戸籍上のものと違うと言われてしまったのです!
確か番地の書き方が「1丁目2番地3号」のように記載しなければならなかったのを「1-2-3」のように記載していたか、マンション名が記載されていなかったのが原因だったと思います…。
平日の日中、証人の方が仕事中にも関わらず電話をかけて事情を説明した上でなんとか対応してもらうことになり、かなり迷惑をかけてしまいました…。
証人の方に来てもらうようなことにはならず、その場で市役所の方が受理できるように対応してくれたおかげで不受理にはなりませんでしたが、自分たちの浅はかさに落ち込みました。
みなさんは、こんな失敗のないよう、しっかり準備をしたうえで、証人の方に感謝の気持ちをこめてお願いしてくださいね。
以上、婚姻届の証人についての記事でした。