通常の結婚式では、挙式後のパーティの事を「披露宴」と呼ぶのが一般的ですが、家族や親族だけで行う場合を「食事会」と呼ぶことが多いです。
厳密に何名以上から披露宴、何名以下は食事会といった呼び方に決まりはありません。ですが、ゲストに誤解を与えないよう、少人数の場合は「食事会」と伝えるケースが多いのが実情です。
今回はそんな結婚式の食事会について、どんな雰囲気や内容なのか、司会者は必要か、ご祝儀はもらえるのかなど、詳しく紹介していきます。
これを読めば、自分たちだけでなく、ゲストも当日安心して食事会に臨むことができ、喜んでもらえる一日になるでしょう。
この記事の目次
披露宴と違って「食事会」はどんなケースで行われるか?2パターンに分類できる
食事会とは、披露宴とは異なり親族だけで行われることが一般的です。では、どんなケースで食事会という形態をとられることが多いのでしょうか。2パターンをご紹介していきます。
パターン1:挙式+食事会
挙式を親族のみで行なう場合、 87%のカップルがその後に食事会を設けています。
参考元:ハナユメ
ふたりの結婚のお披露目をした後に、ゆっくりと食事の場を用意するのが食事会です。神社や教会で挙式を挙げ、どこかの料亭やレストランに移動して食事会をする場合もあれば、一般的な挙式披露宴と同様に、挙式会場と同じところで食事会をする場合もあります。
キリスト教式か神前式か、あるいは人前式か…など、どんな結婚式を挙げたいのか挙式スタイルから考えるのもひとつですし、憧れの料亭やレストランがあれば、食事会を行う場所から考えるのも良いでしょう。
家族のみの10人規模の食事会なら、費用は50~60万円程度で収まることがほとんどです。少し親族の幅を広げる、もしくは親しい友人を招いて20人程度の食事会にするなら、100万円を少し超えるくらいと考えると良いでしょう。
いずれにしても通常の結婚式よりも大幅にコストを抑えることができます。
パターン2:披露の場としての食事会のみ
挙式は行なわずに、食事会のみで結婚のお披露目を行なうパターンです。
この場合は挙式がない分、もう一段階費用が抑えやすいというメリットがあります。ほとんどの場合は100万円以下で行なえますし、家族のみに絞れば30~50万程度に抑えることも可能です。
挙式をする場合とは違い、会場は料亭やレストランに絞られます。特に挙式にこだわりがなく、格式張ったものよりはカジュアルに楽しみたいというカップルに、よく選ばれるパターンです。
続いて、招待状の有無や司会者をどうするか、細かな項目を見ていきましょう。
少人数で行う食事会の場合、招待状や司会者は必要?よくある疑問まとめ
結婚式や披露宴には、王道の演出やその時の流行りのスタイルなど、さまざまなパターンがあります。しかし食事会の場合は、必ずしもそれらがあてはまるとは限りません。そこでよくある疑問をまとめてみました。
1.家族・親族であっても招待状は必要?
招待状は必ずしも出さなくてはいけないという決まりはありません。大人数の結婚式であっても家族への招待状は不要という考え方もあるので、絶対に出さなければいけない!と気負う必要はないでしょう。
ただし、ふたりで準備を進めることで絆が深まるというのは、これまでの先輩カップルからよく聞く声です。当日来てもらいたいという思いを丁寧に表現するためにも、招待状は作成することをオススメします。
特に少人数の場合は用意する招待状が少ない分、一人ひとりに合わせてメッセージを添えるなど、一工夫することが可能です。きっと喜んでもらえることでしょう。
2.引出物は準備するべき?
少人数の食事会であっても、大人数の結婚式と同様に必ず引出物を準備します。
大人数の場合は、すべて同じ引出物にするか、もしくは会社関係、親族、友人などのグループごとに種類を分けてを用意します。一方、少人数の食事会の場合は、人数の少なさを生かして、個人個人の趣味嗜好に合わせたものを用意することもできそうです。
料理が好きな人、お酒が好きな人など、親族ならある程度の趣味は知っているもの。きっとそれぞれに喜んでもらえる物を用意できるはずです。
食事会の場でそれらの引出物を紹介するという演出も楽しいですね♪
3.ご祝儀ってもらえるの?どうもらえばいい?
食事会でもご祝儀はいただけます。ただし、親族の集まりという特性上、事前に両親との間でやり取りが行なわれている場合が少なからずあるかもしれません。
そのため、通常のように受付を用意してご祝儀をいただく流れにすると、事前に渡していた人が気まずい思いをしてしまう可能性があります。
そういったことに配慮をして、受付は控え室などに用意するようにしましょう。もちろん両親と事前に情報交換しておくことも必要です。
4.当日の新郎新婦とゲストの服装は?
挙式後に同じ会場で食事会を行う場合は、ウエディングドレスとタキシードを着用するのが一般的です。
せっかくのお披露目の場だからやっぱりドレスを着たい!という女性が多いようで、料亭やレストランで行なう場合も、大多数がウエディングドレスとタキシードのようです。
ゲストも新郎新婦に合わせた服を選びますが、必ずしも留袖などの正装である必要はありません。
ひとつ注意したいのは、両家の格を合わせるということ。一方だけが過剰にドレスアップをしてしまったり、逆にカジュアルになり過ぎたりしないよう、事前に新郎新婦を通して打ち合わせておく必要があります。
5.当日の進行に司会者って必要?
食事会の場合は、新郎新婦が進行することが多いので、必ずしも司会が必要というわけではありません。しかし司会を頼む方がオススメな場合もあります。
それは普段あまり親睦のない親族が集まったり、新郎新婦が人見知りで会話がスムーズにできないと予想されたりするケースです。
やはりプロの司会者は会場を盛り上げる力に長けているので、スムーズに進行ができるでしょう。
またケーキカットや両親への手紙などの演出を組み込む場合も、自分で振って自分でする…というよりは、司会者がいる方がメリハリがつきます。状況に合わせて検討してみましょう。
次の章では、具体的に結婚式当日の流れを詳しくお伝えしていきます。
結婚式の食事会、当日の流れ・進行パターン
では、食事会当日はどのような流れになるのでしょうか。よくあるパターンを2つご紹介します。
1.挙式+食事会の当日の流れ・進行パターン
挙式と食事会が同じ会場の場合の一例をみてみましょう。全体を通して約2時間の流れになります。
まずは挙式を終えたあとに新郎新婦が入場し、新郎もしくは新婦によるウェルカムスピーチを行います。スピーチの内容は披露宴と同様で、今日来てくれたお礼・結婚宣言・開演宣言が一般的です。
次に定番のケーキカットやファーストバイトを行ないます。
続いて歓談の時間ですが、少人数ということを生かし、スピーチを全員にしてもらうというのも良いでしょう。
また両親への手紙や花束贈呈は欠かせません。
最後に新郎、もしくは新郎の父親から閉会の挨拶をします。
2.食事会のみの流れ・進行パターン
すでに海外での挙式や、フォトウエディングを済ませていた場合、食事会のみを開催することもあります。この場合の主な流れをみてみましょう。
まず新郎新婦の入場に始まり、新郎からの挨拶を行ないます。この時に、海外挙式やフォトウエディングの様子の紹介をしましょう。写真を披露すれば盛り上がります。
また、必ずではありませんが、挙式に呼べなかった理由、もしくは挙式自体をしなかった理由も述べると誠実さが伝わります。
会場によって、ケーキカットなどの演出が可能な場合もあります。料亭などでは難しいこともあるので、歓談をメインに進めていくことになります。
ふたりの仕事の紹介や今後どんな家庭を築いていきたいかなど、きちんとテーマを考えておきましょう。
最後に両親への手紙や花束贈呈などを行なうことをオススメします。
そして新郎、もしくは新郎の父親からの挨拶で締めることになります。
食事会メインの結婚式ならではの、当日の過ごし方がイメージできてきましたか?次の章では、少人数の食事会ならではのオススメ演出をご紹介します。
少ない人数でも盛り上がる&感動できる!食事会の演出例7選
少人数の食事会でも、演出次第で盛り上がることができます。ここでは、その演出例をご紹介していきます。
2.人柄が伝わるような親族紹介
3.ケーキカット・ファーストバイト
4.新郎新婦紹介ムービー
5.プチギフト・引出物紹介
6.両親・親族への感謝の手紙
7.新郎から締めの挨拶
1.まずはウェルカムスピーチ(新郎新婦紹介)
新郎によるスピーチが多いですが、最近では新郎新婦からひと言ずつ述べるスタイルも増えてきました。内容は披露宴と同様で、当日足を運んでくれたお礼・結婚宣言・開演宣言が一般的です。
結婚宣言というのは、「先ほど無事に挙式を済ませ、晴れて夫婦となりました」という内容のもの。長くする必要はなく、スマートに行ないましょう。
2.人柄が伝わるような親族紹介
新郎新婦からお互いの親族の紹介を行います。この時少人数ということを生かし、スピーチを全員にしてもらうというのも魅力的です。
かしこまったものではなく、1人ずつから新郎新婦とのエピソードや幼い時の思い出などを話してもらうというものです。
3.ケーキカット・ファーストバイト
次に定番のケーキカットやファーストバイトを行います。これらは少人数の食事会でもとても人気のあるイベントです。
また両親から新郎新婦への「ラストバイト」も感動を呼ぶ演出です。
4.新郎新婦紹介ムービー
少人数の食事会でもムービーの上映は可能です。大人数の結婚式の場合はお色直しの間に上映することが多いですが、みんなで揃って見るのも盛り上がります。
上映できる設備があるかどうか、きちんと会場に確認しておきましょう。
5.プチギフト・引出物紹介
それぞれに選んだ引出物をお披露目するのも盛り上がります。
通常はどの招待客にも同じ引出物を渡すものですが、少人数の場合はそれぞれの好みに合わせたプレゼントを選べるので、喜びもひとしおでしょう。親族紹介の時に一緒に行うのもオススメです。
6.両親・親族への感謝の手紙
両親への手紙や花束贈呈も欠かせません。歓談だけでなくこのような演出を入れることでメリハリも生まれ、両親にとっても思い出に残る1日になります。
7.新郎から締めの挨拶
最後に新郎、もしくは新郎の父親から閉会の挨拶をします。こちらも1分ほどの短いもので大丈夫ですが、当日来てもらったことへの感謝、これからの決意などをしっかりと述べましょう。
食事会の結婚式でも、さまざまな演出ができるのでわくわくしますね!続いては、大事な会場決めの時に気を付けるべき点をお話します。
少人数での食事会が行なえる結婚式場は限られるので注意!会場決めの注意点
大人数の結婚式と違い、少人数の食事会を行える結婚式場は限られています。少人数の食事会をすることが決まれば、さっそく会場を決めなければいけません。
その会場を決めていく際の注意点をご紹介します。
会場の大きさ・収容人数に注意
ゲストハウスやホテルなどは、100人規模でも受け入れ可能なところもあるほどなので、逆にそのような会場は少人数の食事会には不向きです。
会場に空いたスペースがあると寂しい印象になってしまいますし、予算もかかってしまいます。
少人数プランを行なっている式場を条件に絞って検討していきましょう。
アクセス面にも気遣いを
親族だけを招待する場合は、どのエリアから参加するのかや、利用する交通機関がかなり絞られます。
少人数の場合は各ゲストに細やかに配慮することができるので、どの人にとってもアクセスしやすい場所を念頭において探しましょう。
どうしても誰かにとって不便な場所になってしまう場合は、タクシーチケットなどを手配するのもひとつの方法です。
ドレスやプレゼントの持ち込みは可能か?ムービーは流せるか?
挙式会場と食事会の会場を分ける場合は、衣装をどうするか確認する必要があります。一般的な挙式・披露宴の後の2次会でも、衣装が持ち込める場合と持ち込めない(別の衣装を用意する)場合があります。
同じように少人数の食事会であっても、衣装の取り扱いは式場によって異なるので、事前にしっかりと確認しましょう。
また、披露宴の演出で人気のあるムービー上映ですが、こちらも会場の設備を確認する必要があります。
普段から食事会や2次会に利用されること多い会場だと、設備が整っている場合がほとんどです。
ただし料亭などでは難しい場合もあるので、演出の内容を会場に合わせて考える必要があります。
それでは、最後に食事会形式の結婚式場を探すための、オススメのサービスをご紹介します。
少人数での結婚式にオススメのサービス・サイト
少人数での結婚式場選びに迷った時にオススメしたいのが、結婚式場紹介サイトのハナユメのサービスです。
ハナユメでは、エリアからの選択に加え、会場タイプ、こだわり、ゲスト人数、予算から結婚式場を検索することができます。
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インターネットだけではなかなか決めることができない、プロからの多角的なアドバイスがほしいというカップルには、ハナユメウエディングデスクの利用をオススメします。
専任のアドバイザーに、会場選びについてはもちろん、演出や見積り、費用を抑えるコツまで直接相談することができます。しかも相談は無料!ぜひ活用したいところですね。
まとめ
要点をまとめると、
・演出次第で少人数でも寂しくならず、盛り上がることが可能!
・会場探しの際にはハナユメウエディングデスクがオススメ
親族だけの食事会をするといっても、さまざまなパターンがあるということがわかりました。どんな1日にしたいのか、どんな演出をしたいのかをしっかりふたりで検討し、ステキな式場に巡り合えるといいですね。
以上、結婚式の食事会についての記事でした。