結婚祝いをいただいた相手や、ご祝儀を多く出して頂いた方に、お返しとして送る「結婚内祝い」。
どんな品が喜ばれるのか?費用相場はいくら?渡すタイミングは?と分からないことも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、
・渡すタイミング
・金額の目安
・人気ランキング
・オススメの通販サイト
・結婚内祝いに関する注意点
などをご紹介します。
この記事を読めば、結婚内祝いをスマートに送ることができ、相手に喜んでもらえる品を選ぶことが出来るはず!
この記事の目次
結婚内祝いとは?結婚でいただいたお祝いへのお返し
結婚や出産などのお祝いに、現金や品物をいただいたお返しとして品物を贈ることを内祝いといいます。
もともとは、お祝いをいただいた、いただいていないに関わらず、身内や近所の方、普段からお世話になっている方に対して、「お祝い事の記念」「幸せのおすそ分け」「周りの方に対しての挨拶」として贈り物を贈ったり、お膳を囲んだりすることを内祝いと呼んでいました。
それが、現在では「内祝い=お返し」という意味で使われる言葉になったのです。
結婚式に出席しなかった方からお祝いをもらった場合のお返し、という意味でも良く使われます。ここでは、結婚の内祝いについてご紹介していきます。
結婚祝いをもらうタイミングはさまざま
結婚祝いをもらうタイミングはさまざまですが、次の4つが主なパターンです。
・結婚式でご祝儀としていただく場合
・結婚式に列席しない方から、結婚前や結婚後にもらう場合
・結婚式は挙げないが、結婚前や結婚後にもらう場合
結婚式を挙げる場合と挙げない場合、入籍から結婚式までの間隔が空く場合や、付き合いの程度により、いただくタイミングはそれぞれです。
いただいたタイミングに合わせて、対応していくことが大切です。
内祝いを渡さなくても良いケース
内祝いは、お祝いをいただいた方全員に贈らなくてはいけないのでしょうか。
中には、内祝いを渡さなくても良いケースがあります。主な2つのケースについてご紹介します。
結婚式で引出物を渡した場合
披露宴に出席している方に対しては、引出物や料理といった形でご祝儀に対するお返しをするので、基本内祝いを渡す必要はありません。
しかし、ご祝儀を多く出して頂いた方には、別途内祝いを贈るのが良いでしょう。
新婚旅行のお土産を少し奮発して贈るという方法もアリです。
ご祝儀の金額は、地域性や付き合いの程度によりさまざまですので、迷った場合は、お互いの両親に相談してみると良いでしょう。
会社の制度としての贈り物を貰った場合
会社の福利厚生としてお祝いをもらう場合もあります。
会社の規定であり、個人的にもらうお祝いとは違い、贈る相手も特定できないため内祝いは不要です。
以上が、内祝いを渡さなくても良いケースです。
次の章からは、内祝いを渡す場合のマナーについて見ていきましょう。
内祝いのマナーをご紹介!【費用相場・渡し方・渡すタイミング】
内祝いを贈るには、さまざまなマナーがあります。マナーをしっかり把握して、相手に失礼がないようにしたいですね。
贈るものの費用相場、渡し方、渡すタイミングなどを見ていきましょう。
結婚内祝い金額の目安は、頂いたものの半額から3分の1
結婚祝い相場 | 内祝い相場 | |
親戚から | 10,000〜30,000円 | 5,000〜15,000円 |
友人から | 5,000〜10,000円 | 3,000〜5,000円 |
上司から | 10,000〜30,000円 | 5,000〜15,000円 |
同僚から | 3,000〜5,000円 | 1,000〜3,000円 |
上記の、お祝いと内祝いの相場の表を見ても分かる通り、親戚や友人、上司、同僚への内祝いは、頂いたものの半額~3分の1を目安とします。
身内(家族・親戚)から結婚祝いをいただいた場合のお返しについて
家族から結婚祝いをいただいた場合は、内祝いを贈らないことが多いようです。
それでも内祝いを贈る際は、10,000円程度にとどめるので良いでしょう。
また、内祝いは世帯ごとに贈る場合が多いため、兄弟姉妹が未婚で、家族と実家暮らしをしている場合は、まとめて世帯主に贈ります。個別に贈る必要はありません。
叔父・叔母(伯父・伯母)に対しても、内祝いは10,000円程度が目安です。
親戚の場合は、付き合いの程度にもよりますが、大体5,000~15,000円を目安にします。
先ほどもお伝えした通り、身内に対しての内祝いは、場合によっては不要なので、両親に確認しておくと安心ですね。
ただし、内祝いを送らないとしても、近しい間柄だからこそ、結婚祝いをいただいたら感謝の気持ちをしっかり伝えることが大切です。
目上の方からお祝いをもらった場合は、控えめなお返しを
内祝いは「下の者には厚く、上の者には控え目に」が基本です。
上司の場合は、5,000~15,000円程度が目安です。
目上の方となりますので、高価すぎるものを贈ると失礼にあたりますので注意しましょう。
目上の方に対するお返しなので、何を贈るか迷ってしまうところではありますが、商品券など金券にあたるものは現金と同等となり、「突き返し」といって失礼にあたります。
友人や同僚への場合は、1,000~5,000円が程度にしましょう。
目下の方からお祝いをもらった場合は「同額程度」のお返しを
自分より目下の方からお祝いをもらった場合は、同額程度のお返しをしましょう。
たとえば、お祝いの金額が10,000円であれば、お返しは8,000~10,000円を目安とするのがよいでしょう。
お祝いの品が高額の場合、半返しだとかえって失礼になってしまう
内祝いの相場は「半額~1/3程度」とすでにお話ししましたが、もらったお祝いの品が高額の場合、半額で返してしまうと相手が恐縮してしまいます。
そのような場合は1/3以下にとどめましょう。また、目上の方に対して高額なものを贈るのも失礼になります。
目上の方に贈るものですから、失礼がないように気合が入ってしまうところですが、頑張って高額なものを贈ることは「あなたからのお祝いはいりません。」という意味に捉えられてしまう場合がありますので気をつけましょう。
その分、高額なお祝いや目上の方に対しては、お礼状や電話、新婚旅行のお土産などで感謝の気持ちを伝えるように工夫をしましょう。
連名でお祝いをもらった場合は個別にお贈りするのがマナー
友人や同僚たちから、何人かでまとめてお祝いをいただくこともあります。
複数人からまとめていただいた場合は、人数で割った金額の半額程度の品物を、それぞれ個別にお返しするようにしましょう。
結婚内祝いの渡し方は、直接会って手渡しが基本
内祝いの渡し方は、直接会って手渡しすることが基本です。
しかし、相手が遠方に住んでいたり、多忙で時間をとれなかったりと手渡しが難しい場合もあるでしょう。
最近は、ネットショッピングが充実していることもあり、郵送する人の方が多くなってきているのが現状です。
郵送のメリット
内祝いを郵送するメリットはどういったことでしょうか。
遠方の相手にも気兼ねなく渡せる
遠方の相手に直接出向くのはなかなか難しいもの。郵送なら気兼ねなく内祝いを送ることができます。
お渡しする相手に時間をとらせずに済む
特に、目上の方に内祝いを渡す際は、直接会って手渡ししたいところです。
しかし、相手が多忙で、わざわざ時間を割いてもらうのは恐縮してしまうというのであれば、郵送でも良いでしょう。
郵送にする場合の注意点は、手渡しではない分、お礼の手紙などを添えて感謝の気持ちを伝えるようにすることです。
また、郵送時に破損することのないよう、壊れ物は避けた方が無難。相手が在宅である時間帯に時間指定をする気遣いも忘れずに。
手渡しのメリット
一方、内祝いを手渡しで贈るときのメリットはどんなことでしょうか。
直接会ってお礼が言えとやっぱり丁寧
手渡しは、直接会って感謝の気持ちを伝えられるので丁寧です。
結婚式に出られなかった方へは、写真なども交えて結婚式のエピソードなどを伝えると喜ばれるでしょう。
会社で渡す場合は、帰りの際に荷物にならないような品物を選び、休み時間などの就業時間外に渡すようにします。
目上の方に会うときには、身だしなみにも特に気をつけましょう。
配送料が節約できる
内祝いは送るとなるとかなり個数が多くなるもの。トータルで何十件も…ということもあるかもしれませんね。
郵送であればその分、送料もかかってしまうので、手渡しできるのであれば節約にもなります。
結婚内祝いの渡すタイミングは「結婚式から1カ月後までが目安」
結婚内祝いは、遅くとも結婚式からが終わってから1ヶ月以内には渡すのがマナーです。
結婚式を挙げない場合も、もちろん内祝いは贈ります。その場合は、入籍日から1ヶ月以内に渡すようにするのが良いでしょう。
結婚祝いを早く頂いた場合は先にお礼の連絡をしておこう
一般的に、結婚祝いは式の1ヶ月前~1週間前にいただくことが多いですが、それよりも前にいただいた場合は、結婚式前に内祝いを贈っても構いません。
または、いただいた時点で、電話やお礼状などで感謝の気持ちを伝え、結婚式後に内祝いを贈ることを伝えても大丈夫です。
入籍から結婚式までに大分期間が開く場合も同様です。
結婚式の前に内祝いを贈るか、結婚式後に贈る場合は、結婚式が大分先になることを伝えればOKです。
1日でも早くお返しするように心がけよう
連絡を入れておくのも重要ですが、できれば、早めにお返しができるようにするのがベター。「1ヶ月以内」というのは、あくまでも最終期限です。
内祝いを早く贈ることができれば、相手に誠意も伝わります。1日でも早く内祝いを贈ることができるように心がけましょう。
ここまで、内祝いの費用相場は贈り方、贈るタイミングをご紹介しました。
次は、内祝いにどんな品を選ぶかを見ていきましょう。
内祝いではどんな品を送るといい?
内祝いを贈る際、せっかくなら相手に喜んでもらえる品物を贈りたいものです。
では、どのような品物が喜ばれているのか見ていきましょう。
人気ランキングTOP5
実際は、どんな品物が喜ばれているのでしょうか。ランキング形式で見ていきましょう。
第1位「カタログギフト」
内祝いの定番となっているカタログギフト。食べ物から雑貨まで、自分が好きなものをカタログから好きなものを選べることが人気の理由です。
お肉やスイーツなど、普段よりちょっと贅沢なものを選べることも、カタログギフトの醍醐味!
第2位「商品券・ギフトカード」
1位のカタログギフトと同様、こちらも自分で好きな品物を選ぶことができるのが、喜ばれる理由です。
食べ物は人によって好き嫌いがあり、雑貨や小物類もそれぞれ趣味趣向がありますので、選ぶのは意外と難しいものです。
贈る相手の好みがわかりにくい時にも贈りやすい品物といえるでしょう。
第3位「スイーツ」
おいしいスイーツも人気の内祝いのひとつです。
普段はあまり食べることのできない、お取り寄せのスイーツを贈ると相手にも喜ばれます。
中には甘いものが苦手な方もいるので、事前に好みをリサーチして贈るのが安心です。
第4位「雑貨・小物」
日常的に良く使うもの、大きすぎて場所を取らないもの、シンプルなデザインのものを選ぶのが良いでしょう。
普段使いできるものでオススメは、自分では買わないような少し高級なタオルなどが人気です。
第5位「洗剤などの消耗品」
いわゆる「消え物」はギフトの定番。
どの家庭でも使うことのできる洗剤や入浴剤などの消耗品は、喜ばれます。
オススメの通販サイト3選
続いては、結婚の内祝いを選ぶのにぴったりなオススメの通販サイトをご紹介します。
1.PIARY
カタログギフトだけでも、種類や価格帯が豊富です。式場で紹介されるものと同じ品物が、このサイトならお得に購入できます。
ラッピングやメッセージカードのテイストも色々なものがあり、贈る人によって「可愛らしいもの」「シックなもの」などと選ぶこともできます。
「コスパが良くて商品数も充実、そしておしゃれ!」という口コミで人気なサイトです。
2.ギフトナビ
価格帯も500~50,000円以上と幅広く、取り扱い商品数は2,000点以上で豊富。
サンクゼール、ウェッジウッド、ホテルオークラなどの上質ギフトも充実しています。
送料が全国一律で350円(税込)と安い上、届け先1ヶ所につき2,700円(税込)以上の購入で送料が無料になるうれしいサービスも!
のし、ラッピング、写真入りオリジナルメッセージカードも無料です。
3.ソムリエ@ギフト
人気商品のプレミアムカタログギフトは楽天市場で65週連続1位獲得しています。
そしてなんと、プレミアムカタログギフト全品30%割引で、購入前にカタログギフトの中身が全部見える「電子カタログギフト」があります。
また、「銀座千疋屋」など有名ブランドのものを中心としたハイセンスな品揃えが魅力的なサイトです。
最近のカップルがどんなものを内祝いに選んだかご紹介
では、最近内祝いを用意したカップルはどんなものを選んでいるのか、Instagramからいくつかご紹介します。
ドレッシングやスイーツの詰め合わせ
テレビで紹介され話題になっているドレッシングやスイーツの詰め合わせ。
普段使いには値が張る、ちょっと豪華なドレッシングはもらってうれしいですよね。
ハイブランドなボディーソープ
ボディーソープやハンドソープは消耗品なのでもらってうれしいものの1つです。しかもブランドものはなかなか普段使いできないので喜ばれます。
素敵な香りに包まれてバスタイムを過ごせそうです。
お米の食べ比べセット
各地のブランド米が数種類入っている、食べ比べセット。
お米を食べる家は多いので、喜ばれる贈り物です。各地のブランド米を食べ比べできるのもうれしいですね。
梱包もかわいいものが多くおすすめです。
ここは絶対に抑えておこう!結婚内祝いに関する注意点
ここからは、内祝いを贈るにあたって、絶対やってはいけないことやどんなことに気を付けたほうがいいかをご紹介します。
縁起の悪いものを贈らないようにしよう
はさみや包丁などの「切れもの」、瀬戸物などの「割れ物」は、「切れる」「壊れる」を連想させるものですので、結婚の内祝いとしては避けましょう。
また、ハンカチは日本語で「手巾(てぎれ)」と表すので、こちらも内祝いとしては避けた方が無難です。
また、櫛(くし)は、「苦」「死」を連想させるので、贈り物にはふさわしくありません。肌着も、出産祝い以外は避けます。
目上の方に履物を贈るのは「足で踏む」という意味にとられることもありますので、避けた方が良いですね。
結婚祝いを貰ったら、すぐにお礼の連絡をしよう
入籍や結婚式の時期などによって、内祝いを贈る時期はそれぞれですが、結構祝いをいただいたらお礼の連絡はすぐに行うようにしましょう。
直筆でお礼状を送るのも良いですし、直接電話でお礼を言っても良いです。すぐに感謝の気持ちを伝えることが大事です。
そもそも贈り忘れないように、リストに記録しておこう
一番やってはいけないことは、内祝いを贈り忘れることです。
結婚式や入籍、引っ越しなどで忙しくなりがちな時期ですが、いつ、誰から何をもらったのかが分かるようにリストを作って記録に残しておくのが安心です。
お礼は済んだか、何を贈ったか、いつ送ったかなどを分かるようにしておくと、後から確認しやすく便利です。
では、最後に「これはちょっと…」ともらい手に思わせてしまった内祝いをご紹介しておきます。
【番外編】内祝いをもらった側の意見で「これはちょっと…」と思ったもの
内祝いをもらって、「これはちょっと…」とイマイチ喜べなかった品物はありませんか?
お祝いをもらったお返しですから、どうせなら喜んでもらえるものを贈りたいものですね。
ここでは私が個人的にもらって微妙だった内祝いトップ3をご紹介します。
趣味に合わない雑貨や小物
高級感があるものの、普段使う習慣があるかは人による、という点でバスローブはかなり微妙でした。
正直なところ、使う習慣がない人からすると使わずに終わってしまうかも…。
ならば、高級なタオルやタオルケットなどが無難で喜ばれると思いますが、色や柄が派手で自分の趣味に合わないこともありますね。
趣味趣向は人それぞれですが、贈るときはシンプルなデザインのものが良いですね。
新郎新婦の名前が入ったギフト
新郎新婦の名前が入った食器やマグカップも、かなり相手を困らせるギフトです。
普段使いするのも気が引けてしまい、最終的にゴミとされてしまう可能性が高いかも…。
選ぶときにテンションが上がってしまうのかもしれないですが、「もらう側はどうだろう?」と冷静に考えた方が良いですね。
身につけるアイテムやインテリア用品
時計やネクタイなど身につけるアイテムや、絵画や置時計、観葉植物などのインテリア関連アイテムは、人それぞれ趣味趣向が異なるものです。
普段の服装や、好みのスタイルに合わなければ、押入れにしまわれてしまったり、リサイクルショップに出品されたり…という可能性が高いので、避けた方が良さそうです。
まとめ
・郵送か手渡しするかは相手の都合を優先して、1日でも早く贈ろう
・現金や縁起の悪いもの、趣味や好みが分かれるものは避けるのが無難
内祝いは、自分の関係者だけでなく、パートナーの身内や職場、友人の方たちにも贈るもの。マナーを守り、失礼がないよう、手配したいものです。
大切なのは、お祝いをいただいた方たちに対して感謝の気持ちを伝えることです。
素敵なお返しをもらったとよろこんでもらえると良いですね。
以上、結婚内祝いについての記事でした。