結婚式を家族・親族のみでしたいけれど、情報が少なくて困っていませんか。また、周りであまり少人数の結婚式をした人がいなくて、不安な人もいることでしょう。
ハナユメの調査によると、家族・親族のみでの結婚式を選択したというカップルは15.9%でした。つまり、家族や親族のみの結婚式は珍しいスタイルではないのです。
結婚式は決まりきった挙式+披露宴以外にも、様々なスタイルが選べます。
・挙式のみ
・食事会のみ
・フォトウエディング
今回はあまり情報のない、家族・親族のみを呼んだ結婚式の魅力や、条件に合う式場の探し方のポイントをお伝えしていきます。
この記事の目次
家族・親族のみでも結婚式を挙げてOK!イマドキ増えている「身内のみ」の結婚式とは
多くの場合、家族や親族を中心にした少人数の結婚式をする人は下記のようなケースが多いでしょう。
・アットホームな結婚式をしたい人
・準備期間が短くゲストを絞って、小規模な結婚式をしたい人
・結婚式に呼びたい友人がいない人
・リゾートなど遠方で結婚式をするため、ゲストを招待できない人
また、ゲストの人数や顔ぶれで多いパターンは以下の通りです。
・家族と親族のみを呼ぶ結婚式
・家族のみを呼ぶ結婚式
・家族・親族中心だが、親しい友人も呼ぶ結婚式
具体的にはどういうイメージなのか、下の図を見てみましょう。
家族や親族中心の結婚式の場合、余計に新郎側新婦側の人数差が気になるかもしれません。
どの関係性まで招待をするのかは、両親や家族によく相談するべきでしょう。
また、どちらかの人数が少ない場合は、相手に人数を合わせるために友人などを呼ぶこともできます。
もちろん人数を合わせるためだけでなく、呼びたい友人がいるのであれば呼ぶことを検討してもいいでしょう。
ちなみに、結婚式場や各披露宴会場には収容人数があります。
結婚式の時期や条件によってなど、自分たちの呼びたいゲスト人数では、その式場・会場の利用ができない可能性があります。
特に30名未満のゲスト数の場合、利用できる式場・会場が少ないため十分注意が必要です。
それでは家族や親族のみで結婚式をする場合、披露宴は行わなくてはいけないのでしょうか。次の章で詳しくお話ししていきましょう。
家族・親族のみを呼ぶ結婚式で選べるスタイルは5つ
家族・親族のみで行う結婚式のスタイルには、おもに次の5つがあります。
・挙式+披露宴
・挙式のみ
・会食のみ
・フォトウエディングのみ
それぞれどのようなものか、1つずつ紹介していきます。
1.披露宴よりもアットホームな「挙式+食事会」
挙式後にみんなで会食をする定番スタイルです。家族のみで結婚式をしたカップルの87%が、このスタイルを選んでいます。
(ハナユメのアンケートによる)
本物の教会や神社で挙式した場合、挙式の場所と会食の会場が2ヶ所に分かれることになります。
打ち合わせを2ヶ所と行わなければならないことと、挙式後に会食会場までの移動があることを理解しておきましょう。挙式と食事会の場所が同じ式場だと、打ち合わせや挙式後の移動も楽ですね。
・リラックスして、家族・親族との会話も楽しみたい
・かしこまらず、アットホームな感じで食事も楽しみたい
という新郎新婦は、会食時にカジュアルな服に着替えるのもOKです。
・実家同士が離れていて両家が顔を合わせる機会が少ないなどの理由から、食事会で親睦を深めたい
・友人とは披露パーティーで盛り上がりたいが、挙式は家族のみで行いたい
このように考えるカップルにオススメのスタイルです。
2.ゲスト人数が多めの場合や結婚式らしい雰囲気を出したいなら「挙式+披露宴」
「家族や親族、仲の良い友人だけでも、ゲスト人数が多めになった」「身内だけでも結婚式の特別感を味わいたい」というカップルには、挙式+披露宴がオススメです。
披露宴と食事会(会食)は何が違うのかわかりづらいですが、明確な定義は実はありません。
また、少人数なのに披露宴ができるの?と思われがちですが、少人数といえども比較的ゲストの多い結婚式の場合、披露宴を行うカップルもいます。
食事会は食事や新郎新婦を含めた歓談がメインで、アットホームな雰囲気が魅力。対して、ケーキカットやお色直し、余興や両親のへの手紙などの演出をいくつか入れて「華やかに見せたい」なら披露宴がオススメです。
ウェルカムボード・席札などがあれば雰囲気も盛り上がる
少人数で挙式+披露を選ぶなら、アットホームさを演出できるアイテムをぜひ用意しましょう。
ゲストの受付時にふたりの代わりにゲストをお出迎えする写真やイラストのウェルカムボードを用意するのは定番です。
また、席札にはせっかくだったら、一人ひとりのゲストに向けたメッセージを添えてはどうでしょうか。
ゲスト人数が多くないからこそ、より定型文のようなものではなくそのゲストとの思いでメッセージを書いてみると良いでしょう。
3.セレモニー感だけ味わうシンプルな「挙式のみ」
3つ目のスタイルは、セレモニーのみを行う「挙式のみ」のスタイルです。セレモニーは、教会式、神前式、人前式などから選ぶことができます。
費用をおさえることができ、準備の手間もあまりかからないのがこのスタイルの特徴です。しかし、挙式のみの結婚式を受け付けていない式場もあるので、事前に確認しておくことが必要です。
・挙式日時の融通が利く
・費用をおさえたい
・結婚式の準備に手間をかけられない
といったカップルにオススメです。
ただし、来てくれたゲストにおもてなしをしたり、写真を撮ったりできるのは結婚式の前後の短時間のみとなります。ゲストと写真撮影や歓談を充分に楽しむことは、なかなかしづらいでしょう。
4.お披露目がメインの「会食のみ」
セレモニー(挙式)は行いたくないが、家族や親族に晴れ姿を披露して、アットホームに食事を楽しみ親睦を深めたいという人たちが選ぶスタイルの結婚式です。
また、海外などで新郎新婦だけで挙式をするため、帰ってきてから会食のみの結婚式をするパターンも多いです。
・セレモニー(挙式)が好きではない(また宗教上の理由などでできない)
・海外などで新郎新婦だけで挙式をした
こうしたカップルに選ばれています。
席次は和やかに話しやすい空間を意識して!
せっかくのアットホームな結婚式。席次にも一工夫して、より楽しく和やかに過ごせる空間を演出しましょう!
少人数だからこそできるこの席次は、みんなが1つのテーブルで、顔を見ながら話ができるのでオススメです。人数が多い場合は、遠い人と話がしづらいので向きません。
親族も招いて少し多めの人数になるなら、新郎新婦は高砂席に座り、ゲストは対面式で座る配置がよいでしょう。
このレイアウトであれば、スペースを広く使えるため少し広めの会場でも寂しい雰囲気にならずに良いでしょう。テーブルを細かく分けすぎてしまうと、その分装花代がかかってしまいますので注意が必要です。
5.写真は残しておきたい!「フォトウエディング」
何らかの理由で挙式はしないが、ドレス姿を記念に残したいという場合は、フォトウエディングのみ行うパターンもあります。
フォトウエディングにも2種類あり、写真スタジオ内撮影とスタジオ以外のチャペルや庭園などでのロケーション撮影です。
どちらかを選ぶか、あるいは両方とも行う場合があります。
セレモニーは苦手だけど、写真として思い出を残したい、費用をおさえたいと考えるカップルに選ばれています。
数万円~10万円
家族・親族のみの結婚式はリゾート地という選択肢も
リゾート地での挙式は、家族・親族のみの結婚式と相性が抜群です。
家族旅行を兼ねてリゾート地で挙式するのも良し、新郎新婦はハネムーンを兼ねて早めに出発し、家族や親族は結婚式に合わせて合流というのも良いでしょう。リゾート地で過ごす時間は、きっと記念になりますよ。
国内リゾート地は、北海道・軽井沢・沖縄など、海外リゾート地は、ハワイ・グアム・サイパンなどが充実しています。
ここでは、家族・親族のみの結婚式のおもなスタイルを5つ見てきました。次の章では、家族・親族のみの結婚式の特徴を改めて整理してみましょう。
アットホームさを演出できる!家族・親族のみの結婚式の特徴3つ
家族・親族のみで行う少人数の結婚式は、一般的な結婚式とどんなところが違うのでしょうか。3つの特徴とともに見ていきましょう。
1.結婚式準備は、期間が短くシンプルに済むことが多い
通常の結婚式であれば、挙式の3~4ヶ月前から本格的な準備が必要。それに対し、身内だけを招いての挙式+食事会の規模であれば、約1ヶ月で準備ができます。
人数が多ければ、招待状や席札の準備、挨拶のお願い、席次の決定、ゲストの日程調整、交通費や宿泊費の手配など、準備することがたくさんあり、その分式場との打ち合わせも多くなります。
家族・親族のみの少人数で式を行う場合、特別なことがなければ1~2回の打ち合わせで済むでしょう。
ただし、先にお伝えしたように少人数の結婚式ができる式場は限られているので、式場探しは早めに取りかかったほうが間違いありません。
2.よりアットホームな雰囲気で結婚のお祝い・お披露目ができる
家族・親族のみの結婚式の最大のメリットは、アットホームな雰囲気で結婚式ができるということです。
派手な演出がなくてもOK。家族や親族に囲まれて和やかな時間を過ごすことができます。お互いの家族や親族がゆっくりと顔を合わせることができ、両家の距離もグッと縮まるでしょう。
3.セレモニー感が薄まり、リラックスして挑める
ゲストが多いと、その分緊張したり、かしこまってしまったりしますが、家族や親族のみであれば形式張ったことも必要なく、リラックスして時間を楽しむことができます。
距離が近い分、新郎新婦もゲストとの会話を十分に楽しむことができるでしょう。新郎新婦本人が、演出やスピーチなどに時間を取られないため当日おいしい料理を味わう余裕があることも、家族・親族のみの結婚式ならではのメリットです。
ここでは、家族・親族のみの結婚式の特徴を3つお伝えしてきました。家族・親族のみで結婚式を行うメリットに魅力を感じた人もいることでしょう。
こうした結婚式を行うなら、式場の選びは重要です。ポイントを3つ見ていきましょう。
家族・親族のみで結婚式ができる式場は少ない!結婚式場の選び方3選
家族・親族のみの少人数で挙式ができる結婚式場は、あまり多くないのが現状です。気に入った式場で必ずしも挙げられるとは限りません。
ちなみに先輩カップルが家族・親族のみの結婚式を行った会場のタイプは、ホテルだった人が多かったそうです。
家族・親族のみの結婚式をした会場はどれでしたか。 | |
会場の種類 | 割合 |
---|---|
ホテル | 61.7% |
専門式場・ゲストハウス | 22.2% |
料亭 | 9.8% |
レストラン | 3.7% |
その他 | 2.5% |
どのように自分たちのゲスト人数や希望に合った、結婚式場選びをすればよいのでしょうか。
式場選びをする際に、チェックしておきたい3つの項目は、次の通りです。
2.誰を呼ぶのかある程度明確にしておく
3.結婚式場紹介サイトの相談カウンター利用がオススメ
詳しく解説していきます。
1.人数に合わせた広さの会場を選ぶ
少人数の結婚式になるので、広すぎる会場を選ばない方が良いでしょう。
ただし、後からゲストの追加がある場合もあるので、ギリギリ過ぎず、少し余裕がある程度の会場を選ぶと良いでしょう。
2.誰を呼ぶのかある程度明確にしておく
どのようなゲストを呼び、どんな雰囲気の結婚式にしたいのかある程度イメージしておくと良いでしょう。
先ほどお話ししたように、家族や親族中心の結婚式だと考えていても、実は人数差が多く友人などを呼び結果人数が増えることがあるかもしれません。
また披露宴や食事会でどのような演出がしたいのか、また演出はしなくないなどイメージがあるとそれができる会場を選ぶことができるので良いでしょう。
3.結婚式場紹介サイトの相談カウンター利用がオススメ
雑誌やネット検索、結婚式場紹介サイトで結婚式場は自分で条件にあわせて探すことができます。
しかし、雑誌やWeb上で確認できる情報は、平均人数で行う場合のものが多く、少人数の結婚式ができる式場の情報は少ないです。そのため、式場探しは慎重にしなければなりません。
そこで役立つのが相談カウンターです。相談カウンターは、ウエディングのプロがアドバイスしてくれるので、ぜひ利用してみてください。
店舗に直接出向くことが難しくても、電話やメールでの相談も可能です。ハナユメや、ゼクシィ、マイナビウエディングの相談カウンターは、知名度もあり安心ですよ。
ここでは、少人数結婚式を行う式場選びのポイントを解説してきました。次は、家族・親族のみの結婚式ならではの結婚式演出を5つご紹介しましょう。
家族・親族のみの結婚式におすすめの演出5選
結婚式の演出というと派手なものをイメージし、少人数の結婚式では演出は必要ないと思うかもしれません。
歓談中心の食事会でできるイメージがつかない、という人もいるのではないでしょうか。ここでは、ゲスト人数が少ないからこそオススメしたい演出を5つ紹介していきます。
1.ケーキカットやファーストバイトをする
ウエディングケーキは大きなものだけでなく、ゲストの人数にあわせて作ってくれます。また、セレモニーだけ行いたい場合はセレモニー用の(イミテーション)ケーキをレンタルしてくれる場合もあります。
カットしたケーキを、新郎新婦がお互いに食べさせ合うファーストバイトは、お決まりの演出ではありますが盛り上がるのでオススメです。
ファーストバイトには、新郎の「一生食べるものには困らせない」という意味と、新婦の「一生おいしいものを作ってあげる」という意味が込められています。
ゲストの写真撮影のタイミングともなりますし、ケーキカットやファーストバイトだけはするというカップルも多いです。
2.ゲスト一人ひとりに合った引出物を渡す
通常の結婚式であれば、引出物やプチギフトの中身を、1人ずつ別のものを用意するのは難しいです。
でも、少人数ならゲストの好みに合わせてギフトを選ぶことができます。1人ずつのことを思い浮かべながら選んだ品は、記念にもなりますし、相手に思いも伝わるでしょう。
3.お互いの家族・親族紹介
両家の家族や親族の中には、初対面の人もいることでしょう。両家の家族・親族紹介を行うことによって、顔を覚えてもらい、さらに親睦を深めることができますね。
ゲストが少ない結婚式ならではの演出であり、両家全員が揃うこともなかなかできないので、この貴重な機会を利用しましょう。
4.席次表に家系図を入れる
席次表を作成する際に、両家の家系図を入れるのもオススメです。
両家の親族について知ることができ、話のネタにもなり盛り上がることでしょう。結婚式が終わったあとでも、記念に残る1枚になるはずです。
5. ゲスト一人ひとりからスピーチをもらう
ゲスト全員からスピーチをもらうのも、少人数結婚式ならではの演出です。改めて家族・親族の想いが聞ける、素敵な機会になるでしょう。
ここまで、家族・親族のみの結婚式にぴったりな演出を5つご紹介しました。次は、家族・親族のみの結婚式を行う上での注意点を3つお話しします。
家族・親族のみの結婚式を検討するときに知っておきたい3つのこと
アットホームで肩肘張らない雰囲気が魅力の、家族のみ・親族のみの結婚式。こうした結婚式を検討する上で知っておきたいポイントがいくつかあります。
・必ずしも自己負担が少なくなるとも限らない
・引出物は親族のみに渡すケースが多い
・必ず事前に「家族・親族のみの結婚式にしたい」という気持ちを伝えておく
1つずつ詳しく見ていきましょう。
必ずしも自己負担が少なくなるとも限らない
少人数結婚式のメリットの1つとして、費用が安くおさえられるということがあります。
確かに、ゲストが少ない分、全体的な費用をおさえることができなすが、ゲストが少ないということは、その分ご祝儀も少なくなるということです。
ゲストの人数が少ないからといって、必ずしも新郎新婦の自己負担が少なくなるわけではないことも踏まえて、費用を見積るようにしましょう。
引出物は親族のみに渡すケースが多い
家族・親族のみの結婚式の場合、引出物は一般的に親族にのみ渡すパターンが多いようです。「家族も親族も新郎新婦が招待した」と考える場合は、家族にも渡すこともあります。
必ず事前に「家族・親族のみの結婚式にしたい」という気持ちを伝えておく
家族・親族のみの結婚式はアットホームで良いですが、身内の中には、「結婚を盛大に祝ってあげたい」と思っている人もいるかもしれません。
結婚式は、挙げる本人たちと同じように家族も楽しみにしているイベント。家族・親族のみで行いたいという気持ちを事前に伝え、相談するのが良いでしょう。
まとめ
・全体的な費用をおさえることができ、準備期間も短くて済むのも魅力
・少人数対応の式場は多くない、相談カウンターで紹介してもらおう
家族・親族のみの結婚式は、ゲストが少人数のため丁寧なおもてなしをすることができます。
今まで育ててもらった家族や、見守ってくれた親族に対して、感謝の気持ちを込めて準備をしましょう。きっとその気持ちが伝わり、思い出に残るすてきな結婚式になるはずです。
以上、結婚式・親族のみについての記事でした。