式場検索サイト・ハナユメが行なったアンケート結果によると、結婚式の披露宴で余興をしなかったカップルは6割近くだっそうです。
でも、いざ自分たちの披露宴となると、余興なしでは盛り上がりに欠けるのではないかと不安な人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、余興なしの結婚式のメリット&デメリット、余興なしでも盛り上がる演出を紹介していきます。
この記事の目次
約6割のカップルが結婚式の披露宴で余興なしの理由とは?
ハナユメが行なったアンケートでは、自身の結婚式で余興をしなかったカップルが59.8%という結果でした。
披露宴でゲストに余興をしてもらいましたか? | |
はい | 40.2% |
いいえ | 59.8% |
結婚式の披露宴といえば余興!というイメージの人もいるでしょう。これだけのカップルが余興なしの選択をしたというのは少し意外かもしれません。
しかし、余興は友人間の内輪ネタになりがちだったり、新郎友人の余興が新婦側から不評だったりと、「余興をすることに不安がある」というのが、余興なしの披露宴を選ぶ大きな理由となっています。
また、一部だけでワイワイ騒ぐ余興よりも、新郎新婦とゆっくり語らいの時間を持ちたいというニーズが高まっていることも大きいようです。余興なしだとゆっくりと料理や歓談を楽しめるため、ゲストに負担をかけないための配慮とも考えられます。
盛り上がりよりも、ゲスト全員がゆったり楽しめるようにと考えた結果が、余興なしの結婚式ということなのでしょう。
でも、余興のある結婚式にしか参加したことがない人は、本当に余興なしでも大丈夫なのか気になりますよね。まずは一番気がかりなゲストの感想を見てみましょう。
余興なしだと盛り上がりに欠ける?実際のゲストの意見
実際に余興なしの結婚式に参加したゲストのコメントはこちらです。(ハナユメ取得のアンケートデータより引用)
・余興がない分ゆっくりお話したり、高砂へ行って写真撮影をすることができた。
まずは、新郎新婦とゆっくり過ごすことができてよかった、シンプルで落ち着いた雰囲気に好感を持てたという意見が目立ちました。
続いてはこちら。
・余興があると、興味がなくても見なくてはいけないのが辛い。ない方が歓談の時間が増えてゆっくりできていい。
ストレートな意見ですが、余興そのものに興味がない、退屈だと感じている人も一定数いるようです。
一方で、余興なしの結婚式に対しての否定的な意見を紹介します。
・時間があまっていた感じ。
・それはそれで楽しいのですが、友人の少ない、こぢんまりとした式で少しさびしさもあります。
と、余興があったほうが賑やかでよかったという意見も一部で見られました。
次の章では余興をしないメリット&デメリットを紹介していきます。
余興をしないメリット&デメリットまとめ
余興なしの結婚式のメリットとデメリットに加え、実際に余興なしの結婚式をした先輩カップルの意見をチェックしていきましょう。
メリット1.余興よりも演出に力を入れた方が、多くのゲストが楽しめる
とっておきの歌やダンス、一芸を披露したり、と披露宴の場が盛り上がればよいのですが、仲間内だけで騒ぎ、ほかのゲストはしらけている…なんて残念なシーンも多々あるのが余興です。
ゲストが足を運ぶのは新郎新婦のふたりを祝福するためです。
余興ではなく、新郎新婦自らが考えた演出であれば、ゲスト全員を楽しませることができるでしょう(演出の具体的なアイディアについては、次の章で紹介します)。
メリット2.ゲストとの時間を多く取ることができる
わざわざ遠方から結婚式に参加したのに、当日は主役のふたりと「おめでとう」と「ありがとう」しか言葉を交わせなかった…という経験はありませんか?
せっかくなら初対面の新郎や新婦ともゆっくり話してみたいというのがゲストの本音。余興の時間をなしにすることで、ゆっくりと歓談を楽しむ時間をとることができます。
メリット3.ゲストに余興準備の負担をかけずにすむ
余興を頼まれたときには「まかせて!」とはりきっても、次第に準備の大変さに「引き受けなければよかった」と後悔する人もいるはず。
結婚式当日も余興が終わるまでは緊張でせっかくの食事も喉を通らず、やっと余興が終わってももう食べる時間がない!なんてことも。
余興なしなら、ゲストに負担をかけることもなく、ゆっくりと食事を楽しんでもらえます。
続いてはデメリットです。
デメリット1.余興を楽しみにしているゲストもいる
中には「結婚式といえば余興!」と、どんな余興があるのか楽しみにしているゲストもいます。
友人からの余興は新郎新婦の友人関係が見えることもあり、とくに両親や親族が楽しみにしていることもあるようです。余興で友人が一生懸命に会場を盛り上げようとしてくれるほど、ご両親にとっては「いい友人をもったな」と安心することができます。
そのため、余興なしだと少し物足りなさやさびしさを感じさせてしまう場合もあります。
デメリット2.盛り上がりに欠けてしまう可能性がある
実際に参加したゲストの意見にもあったとおり、余興がない結婚式は落ち着いた雰囲気の和やかなものとなります。
逆に言えば、盛り上がりに欠ける結婚式ととらえられることもあります。
結婚式に賑やかなイメージを持っているゲストには物足りなさがあるでしょう。
実際に余興なしの結婚式を行った先輩カップルの感想まとめ
同じくハナユメ が実施したアンケートによると、先輩カップルが結婚式で余興をしないと決めた理由は以下のとおりです。
披露宴でなぜ余興なしにした(依頼しなかった)のですか? | |
余興よりもゲストとの歓談を楽しみたかったから | 43.6% |
落ち着いた披露宴にしたかったから | 33.3% |
余興を依頼できる人がいなかったから | 14.5% |
その他 | 8.6% |
「余興よりもゲストとの歓談を楽しみたかったから」が最も多く、続いて「落ち着いた披露宴にしたかったから」が主な理由となっています。
ゆっくり歓談の時間が取れる落ち着いた式にしたいという先輩カップルの希望は、前述のゲストからのコメントを見る限り叶えられていると言ってよいでしょう。
実際に、余興をしなかったカップルのうち、実に94.9%が「余興なしの結婚式でよかった」と考えていることがわかっています。余興をしなかったことに後悔のない人がほとんどということです。
それでもまだ、余興なしではちょっとさびしい結婚式になってしまうのでは…と心配する人がいるかもしれません。そこで、次の章では余興がなくても盛り上がる演出を5つご紹介します。
余興をしなくても大丈夫!盛り上がる演出5選
ゲストに負担をかける余興ではなく、新郎新婦自らが企画しゲストをもてなす「演出」でおもてなしをする方法がオススメです。
ここでは演出例を5つ、紹介していきます。
演出1. テーブルラウンド
ふたりがゲストの座る各テーブルまでいき、お礼の言葉を伝えることができるテーブルラウンド。
テーブルの上のキャンドルに火を灯したり、歓談や写真撮影を楽しんだり、あるいはささやかなプレゼントを配ったりと、アイディアは色々。
カップルとゲストとの距離がぐっと近づき、一人ひとりへのおもてなしの気持ちが伝わります。
演出2. カラードレス色当てクイズ
新婦のお色直し後の姿を、クイズ形式でゲストに充ててもらうクイズで定番の演出になりつつあります。
まず新婦のお色直し中に、ウェルカムスペースなどに「新婦のお色直し後のドレスの色」の箱などを置いておき、ゲストに投票をしてもらいます。
そしてお色直し後入場の際に、正解がわかります!当たった人へプレゼントを用意したりすることが多いでしょう。
お色直し後の入場から、正解者へのプレゼントを渡すところまで、盛り上がること間違いなしです。
演出3.果実酒作り
ゲストに漬けるフルーツを選んで瓶に入れてもらい、最後に新郎新婦がお酒をそそぐという、ゲスト参加型のおしゃれな演出です。
何のフルーツを選ぶか、各テーブルで会話が盛り上がりそうです。
後日、果実酒ができあって飲むときには、新郎新婦にとっては楽しかった結婚式を思い出すいい機会。ゲストを新居に招く際の食前酒にもぴったりです。
演出4. ファーストバイト・サンクスバイト
ファーストバイトは定番ですが、新郎新婦がとくにお世話になったゲストへケーキなどを食べさせるサンクスバイトも人気の演出です。
当日はなかなか新郎新婦と触れ合う時間がありませんが、サンクスバイトならゲストも一緒に楽しむことができますよね。
演出5.友人スピーチ
余興はなしにしたいけれど、ゲストにも何かしら登壇してほしい、あるいは余興を自ら希望するゲストがいるなどの場合には、ぜひスピーチで盛り上げてもらいましょう。
新郎新婦の交友関係がうかがい知れる親しい友人からのスピーチは、両親・親族にとっても何よりの楽しみです。歌やダンスなどの余興よりも、互いの素顔が伝わる和やかな時間になることでしょう。
余興なしでも盛り上がる演出のご紹介でした。余興はなしにしたいけど、披露宴らしい華やかさがほしいというカップルのみなさんはぜひ検討してみてください。
まとめ
派手な披露宴が人気だったころもありましたが、今はゲストにゆったり楽しんでもらえることをコンセプトにした披露宴が予想以上に増えています。
・余興をしない結婚式はおもてなしに専念でき、ゲストからも好評
・サンクスバイト、カラードレス色当てなど新定番の演出で盛り上げて
ゲストの顔を思い浮かべながら自分たちらしい演出を考えるのも結婚式の準備の楽しみのひとつですね。
以上、余興なしの結婚式についての記事でした。