結婚式を「しない」という選択肢をしているカップルは、全体の52.1%だったそうです。(ハナユメ調べ)そう聞くと、なんだか少しホッとする人もいるかもしれませんね。
事実、結婚式をしない選択をしているカップルは多くいます。
ただ、結婚式はふたりだけのものではないという考えもあるので、周りからどう思われるのか、後悔しないかなど、結婚式をするか決め兼ねている人もいるのではないでしょうか。
これまでにプランナーとして色々なカップルを見てきた私の意見としては、結婚式のスタイルはさまざまで、「しない」選択肢ももちろんしていいのです。
だけど、「挙式+披露宴」だけが結婚式のスタイルではありません。それをお伝えしたくて、この記事を書きました。
結婚式をするかどうか検討中のカップルにぜひ読んでほしい記事です。
この記事の目次
結婚式を「しない」と選択するカップルは昨今多い
冒頭で紹介したように、今どきのカップルの52.1%が、結婚式をしない選択をとっていることがハナユメの調査結果から判明しています。
この結果を知ると、結婚式をするかどうか揺れていたカップルは、しない方向に気持ちが傾くかもしれません。お金ももったいないし、わざわざ挙げなくてもいいか…という考えも浮かぶでしょう。
しかし、今すぐにその判断をしてしまうのはもったいない!結婚式には、さまざまなスタイルがあるため、あまり積極的になれないカップルでも、希望にぴったりな式を挙げられるかもしれないのです。
迷っているカップルはもちろん、しないと現段階で決めているカップルも、ひとまず昨今の結婚式のスタイルを知ってから判断することをオススメします。
では、まずは先輩カップルが結婚式をしない・したくないと思った理由について見ていきましょう。
先輩カップルが結婚式をしない・したくないと思った理由7選
先輩カップルが結婚式を「しない」と判断した理由は、カップルによってさまざま。まずは、なぜ結婚式をしない選択をしたのか紹介していきます。
・ゲストにも金銭的負担をかけるから
・結婚式やその準備が面倒だから
・必要だと思わないから、結婚式に特に憧れがなかったから
・人前に出るのが苦手だから
・授かり婚だったから
・再婚だったから
結婚式をするとなると少なからず費用がかかります。今後の生活のことを思うと、結婚式に数百万円なんて出せない…そう考えてしまうでしょう。
また、結婚式そのものに必要性を感じていないカップルにとっては、結婚式はお金と手間がかかるイベントに過ぎないもの。しない選択をとることに共感するカップルもいるのではないでしょうか。
「授かり婚だったから」「再婚だったから」という理由は、したくないからしなかったというよりも、できない、なかにはすべきではないと考えて行なわなかったと考えられます。
わからなくもない理由ではありますが、本音ではしたかったのだとしたら…と思うと、心が痛みます。
さて、このように半数を超える「しない派」。果たして、しない判断に後悔をすることはなかったのでしょうか。次の章で紹介します。
35.7%が結婚式をしなかったことを後悔!結婚式をしないメリット・デメリット
先ほどのアンケートで52.1%の「しない派」のうち、35.7%が結婚式をしなかったことを後悔している結果が出ています。
3割程度とはいえ、後悔したカップルが一定数いることは知っておきたいところです。
実際に結婚式をしなかったカップルが感じたメリット・デメリット、後悔した理由は何だったのでしょうか。
結婚式をしないメリット
結婚式をしない選択をしたカップルが感じたメリットは、以下の3点です。
・ふたりの新生活をゆっくり始められる
・精神面でも無理をしなくて済む
お金のかけどころは、人によって異なります。
一生に一度だからと結婚式にお金をかけたいカップルがいる一方で、新居のインテリアなどにお金を使いたい、あるいはゴージャスなハネムーンに憧れているというカップルもいるでしょう。
結婚式をしないことで、自分たちのかけたいところにお金をかけられることをメリットだと感じているカップルは多いようです。
また、時間的・精神的なメリットを感じているカップルも。少人数の結婚式であっても、準備がまったく不要な結婚式はありません。
プランナーに任せられる部分が多くあったとしても、ドレスや装花選び、招待状の出欠確認など、新郎新婦が行なう準備も必ず発生します。
仕事や私生活に結婚準備が重なることで、慌ただしい新婚生活を送りたくない。互いが忙しいと喧嘩が多発してしまう…なんてカップルにとっては、結婚式準備はハードルが高いと感じるかもしれません。
もともと結婚式をしたくないカップルの場合は、ノリ気ではない結婚式の準備ひとつにもストレスを感じることでしょう。
「人前に立つ」だけでも心身共に疲れてしまう場合、しないほうがふたりにとってハッピーだといえます。
結婚式をしないデメリット
一方、結婚式をしないことによるデメリットには、以下のものが挙げられます。
・親、親族へのお披露目の機会を逃しがち
・結婚式をしなかったことを後悔することも
婚姻届を出すことで、晴れて夫婦となるわけですが、思っているよりも婚姻届の提出はドラマチックではありません。そのため、結婚式をしないと結婚したケジメが互いにつけづらいでしょう。
特にすでに同棲しているカップルにとっては、結婚前後で気持ちの変化が生まれにくいかもしれません。
また、親や親族へパートナーを紹介する機会が作りにくいのもデメリットのひとつ。両家の親にはそれぞれ挨拶の機会が設けやすいですが、親族には結婚式という場がないとなかなか難しいのではないでしょうか。
もうひとつが、できれば避けたいデメリット。「後悔する」未来です。
35.7%が結婚式をしない選択をしたことを「後悔」
後悔の理由として多く挙げられる内容には、以下のものがあります。
・結婚して夫婦になったという実感が得られなかった
・あとで結婚した友人がみんな結婚式を挙げていたので、しておいたら良かったなと思った
・花嫁姿が見たかったと両親から言われ、親孝行として挙げるのもありだったなと思うようになった
・そのときはしなくてもいいと思っていたけれど、妻のドレス姿を見たかったかな
・子どもに結婚式したの?と言われるようになって、気持ちに変化が生まれた
・生々しい話ですが、私はしていないのに呼ばれる一方なので、お祝儀が痛いなーと思う気持ちも…
・歳を重ねるなかで、結婚したときにドレスを着ておきたかったかもと思うようになった
なお、35.7%の「後悔した」人のうち、多かった理由は「周りのみんなは結婚式をしたから」でした。招待されて出席したり、SNSにアップされた写真を見たりしているうちに、「やっぱり…」という気持ちが芽生えるのかもしれません。
自分たちの気持ちの変化の他、目立つのが両親への思いです。自分自身が親になり、子どもの晴れ姿を見たい気持ちがわかるようになることで、しておいたら良かったという後悔が生まれることは少なくありません。
口には出さないけど「挙げて欲しかった」と思う親も多数
子どもの意思を尊重する親であればあるほど、「結婚式をしない」というふたりの意思を汲んでくれるケースは多く見られます。
しかし、本音はまた別。子どもが生まれたときから、結婚式での我が子の晴れ姿を夢見ている親は多いものです。
そのため、面と向かって反対はしなかったものの、何年経っても帰省のたびに「ドレス姿が見たかったなあ」とふいに呟く姿が見られたり、親族の結婚式で親が目を細めている様子から我が子の結婚式に対する本心が垣間見られたり…。
口には出さないとしても、結婚式を楽しみにしていた親心も、またひとつの事実です。
親のためだけに結婚式を挙げなければいけないわけではありませんが、自分たちの心のしこりになってしまうのは避けたいところ。次の章では、結婚式をしないと決めてしまう前に、結婚式を挙げる選択肢になり得る今どきのスタイルについて紹介します。
結婚式をしないと決めるその前に!知っておきたい色々な結婚式のスタイル
結婚式と聞いて、多くの人がイメージするのは挙式と披露宴を組み合わせたスタイルでしょう。しかし、現在の結婚式は多種多様。
知らないだけで、実は自分たちに合った結婚式があるかもしれません。主な結婚式スタイルは以下の通りです。
・挙式+食事会
・挙式のみ
・フォトウエディング
・お披露目食事会のみ
順に内容を見ていきましょう。
挙式+披露宴
昔からある、もっともベーシックな結婚式スタイルです。参列者からご祝儀を受け取るのが一般的。結婚式費用は参列者数によって異なります。以下で紹介するスタイルのなかで、もっとも費用がかかるといっていいでしょう。
費用が心配で結婚式をしないと考えているなら!ハナユメ割をチェック
ただし、最近ではご祝儀制ではなく会費制で披露宴(パーティー)をするケースもあります。ゲストに金銭的負担をあまりかけたくないという人にピッタリです。
また、肩ひじ張らずにお披露目がしたいということであれば、家族や親族中心の披露宴と、友人中心のパーティーとを別々に開催する2部制の結婚式を行なうという選択肢もあります。
そうすればあまりかしこまった雰囲気の結婚式はしたくない、という人にもぴったりですね。
挙式+食事会
披露宴と食事会の厳密な線引きはありませんが、披露宴よりも演出の数が少なく歓談中心のものを食事会と呼ぶことが多いです。
特に家族や限られた身内などで行なう少人数の結婚式では、挙式のあとに食事会を設ける形がスタンダードです。
食事会ならば披露宴のような大げさな場にならず、人数やテーブルの配置によっては、新郎新婦がゲストと一緒にテーブルを囲むこともできます。
目立ったことが苦手なカップルや、家族や友人だけでリラックスした雰囲気で過ごしたい場合にぴったりのスタイルです。
挙式のみ
結婚式の挙式だけを行なう、というスタイルもあります。
挙式だけだったとしてもゲストを呼んでお披露目することもできますが、リゾートウエディングなどで家族や友人などを呼ばずに行なう結婚式をすることもできます。
披露宴や食事会をする時と比べて、その分の費用がかからないため数万円からでも結婚式がかなうほど費用が安いのが特徴でしょう。
ただリゾートウエディングではない場合、挙式のみの結婚式は式場によって曜日や時間が限られているケースが多く、選択肢が少ないことには注意が必要です。
また、ドレスなど衣装を着ていられる時間や、ゲストと撮影や歓談できる時間が短いため、ゆったり楽しみたいという人にはあまり向かないスタイルでしょう。
フォトウエディング
婚礼衣装を着て写真撮影だけをするのがフォトウエディングです。
写真スタジオ内での撮影のみならば1万円未満で撮影できるスタジオもあります。
こだわりたい人はスタジオだけでなく庭園や街中、チャペル、ビーチなどさまざまなロケーション(屋外)で撮影をしてアルバムを作ることもできます。
また、あまり事前準備が必要ないため、妊娠中など体調が不安な人でも気軽にできるのが魅力でしょう。ハネムーン先や旅行先で、オプショナルツアー感覚で手軽に行なうこともできます。
お披露目食事会のみ
セレモニーはしたくないけれど、結婚したことや相手のお披露目の機会は作りたいということであれば、食事会(カジュアルなパーティー)をすることもできます。
ウエディングドレスを着なくてもいい!平服で行なう食事会もある
あくまでも新しい夫婦のお披露目の場であるため、ウエディングドレスなど婚礼衣装の着用は必須ではありません。食事会を行なう場所のドレスコードにさえ従えば、平服でもOKです。
ウエディングドレスを着る際も、挙式披露宴で着るようなものではなく、カジュアルな雰囲気のものからも選べます。
フォトウエディング+食事会の結婚式
フォトウエディングはふたりで行ない、写真ができたら家族や親族・友人を招いて食事会をするというのも良いでしょう。
また、フォトウエディングに家族も参加してもらい、撮影後食事会をするということもできます。
さまざまなスタイルから選べる今どきの結婚式。してみてもいいかなという気持ちになっても、準備や費用への不安が拭い去れない人もいるでしょう。そんなあなたに、次の章ではオススメのサービスを紹介します。
結婚式の準備や費用に不安があるならハナユメ相談デスクを利用しよう!
はじめての結婚式準備。何から手を付けていいのか、どれくらい費用がかかるのか、右も左もわからないのは当たり前のことです。そんなカップルにオススメしたいのが、ハナユメウエディングデスクの利用です。
ハナユメウエディングデスクとは、結婚式場紹介サイト・ハナユメが行なっている対面での相談サービスです。
式場選びのプロがふたりの話を聞いてぴったりの式場を提案してくれるため、効率的に結婚式準備が進められます。
他にも同様のサービスがあるなかで、ハナユメをオススメする理由は、割引サービス「ハナユメ割」があるからです。100万円以上おトクになる*こともあるため、予算が心配なカップルにぴったりです。
ちなみに披露宴をする場合でも、実は準備も3、4ヶ月あれば間に合います。
それ以外のスタイルであれば、もっと短縮可能です。結婚式はしないという決断をする前に、何かふたりに合った「する」選択をすることが、後悔を生まないことに繋がるでしょう。
次の章では、結婚式をしないと決めた場合の結婚の流れについて紹介します。
※ハナユメから式場見学を予約し成約いただくことが条件です
※式場、日時、人数によっては、割引額が100万円より下回る場合もあります
結婚式をしない場合の結婚報告から入籍までの流れ
結婚式をしない場合でも、必要な人への結婚報告などは必要です。結婚が決まってから入籍をするまでの流れを以下の表にまとめました。
結婚式をしない場合の結婚までの流れ | |
プロポーズ 結婚の意思を固める |
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自分の親への結婚報告 相手の親への結婚挨拶 |
まずは男性が女性側の両親へ結婚挨拶に行くのが一般的です。 住まいの場所や婿養子などの場合は順序が逆のこともあります。 両家の両親に結婚の承諾をもらいましょう。 結婚式をしない意思もこのときに伝え、相談をします。 |
新居探し 引っ越し準備 婚約指輪・結婚指輪の検討と購入 |
同棲をしていないカップルは新居探しやインテリアなどの購入を進めます。指輪も探したいですね。 |
引っ越し | 入籍前に引っ越しをするかどうかも、両家両親に相談や報告をしておくことをオススメします。 必ずしも入籍前の引っ越しの必要はありません。 |
入籍(婚姻届提出) | 入籍の日のお日柄や時期についても事前相談と報告がオススメ。 |
ここで大切なのは、ふたりだけで何でも決めてしまわないことです。
結婚式をしないこともそうですし、入籍の日取りや引っ越しのタイミングなどもそれぞれの両親に相談しておきましょう。
あとから、やっぱりこうしてほしかったなどと言われて、残念な気持ちにならないようにすることが大切です。
周りへの結婚報告の方法(注意ポイント)
結婚式をしない場合、注意したいのが周囲への結婚報告の方法です。
特に、報告をする順番に注意しましょう。両親への挨拶・報告が済んだら、その他家族・親族など近しい身内から順に報告をすることが大切です。
特に親戚関係は順序が逆転したことを知るとトラブルになることもあるもの。両親に報告する際に、順序を相談することもオススメです。
またできれば対面で、難しいのであればせめて電話で報告するようにしましょう。家族や親族へはメールやハガキでの報告は避けたいところです。
友人や会社関係の人への報告についても注意ポイントがあります。
会社関係の人へ報告する場合、基本的には直属の上司から先に報告をしましょう。先にSNSでの一斉報告をしてしまい、そのことが上司の耳に入ったりしないように配慮が必要です。
また嬉しい気持ちをSNSで発信したい気持ちはわかりますが、友人であってもできれば個人メールやLINEで報告してからSNSへ投稿するようにしましょう。
一斉報告で済ませられてしまったのかなと相手に思わせないようにしたいものです。そして同じグループや関係性の友人には、極力同じタイミングで報告しましょう。
では、最後に今回の内容を振り返ってみましょう。
まとめ
結婚式に対するこだわりも、カップルによってさまざま。あらためて、今回の記事の内容のポイントを押えておきましょう。
・結婚の節目として、自分たちスタイルの結婚式を選ぶことがオススメ
・結婚式をしない場合でも、家族や周囲への配慮が必要
結婚はふたりにとって大切なできごとです。一切合切を「しない」とせずに、思い出に残るものをひとつ採り入れることで、後悔しない選択ができるでしょう。
以上、結婚式をしないことについての記事でした。