ゲスト50人規模の結婚式だと、人数が平均よりも少ないので、寂しい雰囲気になってしまうのでしょうか。
ハナユメの調査によると結婚式の招待ゲストの平均は約67人です。これと比較すると、たしかに50人規模は若干少ないかも知れません。
ですが、結婚式場で働いていた経験から申し上げると、50人のゲスト数がいれば基本的には寂しい雰囲気にはならないです。
それではどのようなことを気を付けていけばよいのでしょうか。
また、ゲスト人数が多くない場合、結婚式費用はおさえることはできるのでしょうか。
詳しくご紹介していきましょう。
この記事の目次
50人の結婚式の場合の席次例!広めの会場で寂しい雰囲気にしないためのポイント
ゲスト人数が50人というと、少し少な目で寂しい雰囲気になるか不安な人も多いでしょう。
ただし、あまりに広い式場を選んだ場合や、座席配置によっては少し寂しい雰囲気を感じてしまうかもしれません。
そんな人数による「寂しさ」が気になるかたは、下記に注意をしてみてください。
・テーブルに座る人数を減らしてテーブルの数を増やす
・それでも空いているスペースができたら、写真撮影コーナーなど「おもてなし」ができる場所にする
ひとつずつ見ていきましょう。
人数に合った広さの会場をえらぶ!広すぎる会場は寂しく感じてしまうので注意
会場をえらぶときは、できるだけ人数に見合った広さのところにしましょう。
50名のゲスト数なのに、100名以上入るような大きな会場の場合、寂しい雰囲気になるかもしれません。
使えないということではないですが、「寂しさ」が気になるひとは意識すると良いでしょう。
とはいえ、収容人数ぴったりの(50名までの)会場ですと逆に狭くて窮屈な思いをする可能性もあります。
少し広めの会場の場合、どのように対応すると良いでしょうか。
テーブル1卓に座る人数を減らして、テーブルの数を増やす
ゲストが50人の場合、披露宴のテーブル配置(席次例)はこのようなイメージです。
結婚式場によっても異なりますが、1つのテーブルに座ることができる人数は、ある程度変更が可能です。
できるだけテーブルの数を増やすことで、会場のスペースを余すことなく利用できます。
例えば1テーブルに10名まで座れる場合、テーブルの数は5卓です。
でも、1テーブルを6~8名くらいにすると、テーブルは8卓まで増やすことができるので、寂しい雰囲気になりにくいというわけです。
※ただし、テーブルを増やした場合には装花の数も増やさなくてはいけないため、少し予算が上がる可能性があるので注意が必要です。
それでも空いているスペースができたら、写真撮影コーナーなど「おもてなし」ができる場所にする
会場のスペースを広く使える場合は、スペースの使い方次第で印象が変わります。
例えばフォトスペースやキッズスペース、ドリンクコーナーなどを設ければ、華やかになり、ゲストへのおもてなしにもなるでしょう。
50人規模の結婚式が少しイメージできたでしょうか。次の章では、実際にどれくらいのカップルが50人規模の結婚式を行なっているのか見ていきましょう。
50~60人規模の結婚式は10組に1組の割合で実施
「ハナユメ」の調査によれば、結婚式の招待客人数の平均は67.3人。ボリュームゾーンは60~90人規模で、全体の43.4%を占めています。
披露宴・ パーティー・食事会をした人に質問です。列席したゲストは何人でしたか。 | |
5人以内 | 0.5% |
---|---|
6人~10人 | 2.1% |
11人~20人 | 5.3% |
21人~30人 | 8.5% |
31人~40人 | 7.7% |
41人~50人 | 9.8% |
51人~60人 | 13.8% |
61人~70人 | 18.8% |
71人~80人 | 13.2% |
81人~90人 | 11.4% |
91人~100人 | 3.7% |
101人~110人 | 2.7% |
111人~120人 | 1.6% |
121人~130人 | 0.5% |
131人~140人 | 0.5% |
51~60人規模の結婚式は、全体の13.8%です。41~50人の式が9.8%なので、50人を境に割合が増えていき、80人以上の規模になるとまた減りだす、という傾向になっています。
50人規模の結婚式はボリュームゾーンではないものの、決して少ないわけではなく、10組に1組強の割合で実施されていることが分かります。
では、費用面は他の人数規模の結婚式と大きな差が出るのでしょうか。
次の章では、50人前後の結婚式の平均費用について解説します。
50人前後の結婚式にかかる費用は平均273万円・自己負担は平均102万円
ハナユメの調査によると、結婚費用はエリア差はあるものの、270万円前後が平均でした。
ただし、この金額全てを結婚するふたりが負担しなくてはいけないわけではありません。
それではふたりが「自己負担」をする自己負担額はどのくらいでしょうか。
実際にふたりが負担する自己負担額はどのくらい?
結婚式にかかった費用の総額から当日ゲストから頂くご祝儀の総額を引いた額が、新郎新婦の自己負担額となります。
ご祝儀もゲストとの関係性により差はあるものの、3万円(友人など)~7万円(親族)で、1人当たりの平均額は3.3~3.5万円です。
新郎新婦を除いたゲストの数で計算すると、3.5万円×48人で、ご祝儀の目安は168万円となります。
これらの数字から考えると、50人のゲストの場合、自己負担額の目安は、270万円-168万円で約102万円です。実際には式の内容やゲストの顔ぶれにより前後しますが、ひとつの目安にできるでしょう。
60人や40人規模の結婚式と比較するとどうなの?
参考として、50人より少なめの場合と多めの場合の結婚式の費用についても見てみましょう。
「ハナユメ」の調べでは、40人規模の結婚式の費用平均は236.1万円。会場やプランによって変動はしますが、まずは240万円を見ておけば良さそうです。
ここからご祝儀の平均額3.5万円×38人=133万円を差し引くと、自己負担額は103.1万円が目安になります。
同じ調査で、60人規模の場合の挙式費用は平均315.6万円という数字が出ています。40人や50人の場合と比較して見ると、だいたい10人増えるごとに40万円程度予算が増える、と考えることができます。
300万円を超えてくると挙式費用としては高いと感じますが、ご祝儀の目安は3.5万円×58人で203万円。これを挙式費用から引くと、自己負担額の目安は112.6万円となります。
40~60人くらいの規模であれば、人数が変わっても自己負担費用が大きく変動することはなさそうです。
いかがでしょうか。新郎新婦の負担額が100万円ちょっとなら、それぞれ50万円ほどを用意すれば良い計算になります。何とかできそうと感じる人も多いのではないでしょうか。
ちなみに私の場合は、80人規模の結婚式でご祝儀の額はほぼ平均どおりでしたが、自己負担額は130万円弱でした。貯金はそれほど多くなかったのですが、家族からはご祝儀の代わりにお祝い金を多めにもらえたので、無事に挙式と新生活の準備をすることができました。
少なめの人数にすると必ずしも自己負担額が多くなるとは言えないことが、わかるでしょう。
この章では、50人規模の結婚式の費用についてお話ししてきました。次は、実際に50人規模の結婚式を行うにあたってどのような点に気をつけるべきかをお伝えします。
50人規模だからこそ!ゲストと一体感が出るアットホームな結婚式の演出例5選
50に人規模の結婚式であれば、1人1人のゲストとお話しをする時間をとることができるので、ゲストと一体感の出るアットホームな演出がおすすめです。
1.ゲストにウェディングケーキのデコレーションをしてもらう
新郎新婦がお色直しで中座しているときなどに、ゲストが真っ白なケーキのデコレーションに参加してもらうという演出は、ゲスト数が多くないからこそできる演出です。
好きなフルーツをトッピングしてもらったり、ふたりへのメッセージを書いてもらったりと、ゲストにも楽しんでもらえて、その日ならではの個性的なケーキができ上がりそうですね。
新郎新婦ができ上がったケーキをカットした後は、デザートとして配ります。ゲスト皆で一緒に作ったケーキを食べることで、ゲストとふたりの絆も深まることでしょう。
2.バルーンリリース
結婚式のあと、青空の下で新郎新婦とゲストがひとつずつバルーンを持ち、一斉に空へ飛ばす演出です。ふたりの幸せが天まで届くようにとの願いが込められています。
お天気が良いと空いっぱいに舞うバルーンが美しく写真映えもしますし、全員で行なうのでとても盛り上がります。
50人くらいの人数であれば、ぴったりの演出だといえるでしょう。
3.席札などへ、ゲストひとりずつに向けたメッセージカード
来てくれたゲスト一人ひとりに、ダイレクトに感謝の気持ちを伝えられるメッセージカード。
派手な演出ではありませんが、新郎新婦との思い出や日頃の感謝の言葉、これからもよろしくというひと言を自分のために書いてくれたのかと思うと、もらう側も絶対に嬉しい心温まる演出です。
ゲストが100人もいるとなかなか大変な労力ですが、ひとつひとつ心を込めたメッセージを書いて贈ることもしやすいでしょう。
4.ゲスト全員の写真を盛り込んだプロフィールムービー
新郎新婦の紹介とともに、列席者に感謝の気持ちを伝えるプロフィールムービー。ゲスト一人ひとりを映像のどこかで登場させる内容にすると、喜ばれるでしょう。
50人規模だとお互いの顔が良く見えて話がしやすいので、テーブル内での話も弾みそうです。余裕があればゲストにひと言もらったりしても楽しいでしょう。
5.お見送りの際に引出物を手渡ししてプレゼントする
披露宴のお開きの際に引出物を、参列への感謝を伝えながら渡すという演出は、ゲスト数が多くない50人規模だからこそできる演出です。
いかがでしょうか?人数が少ないから演出が寂しくなるということは全くなく、むしろ少なめだからこそできる、盛り上がる演出が多いことが分かりました。
演出は、ゲスト一人ひとりへのおもてなしの気持ちです。あまり先入観にとらわれず、その人数だからこそできる演出を考えたいですね。
まとめ
50人規模で行う結婚式の実施率、費用、雰囲気、演出などについて見てきました。
要点をまとめると、
・50人規模でも、会場選びを適切にすれば寂しい雰囲気にはならない
・少なめの人数ならではの演出や、きめ細かなおもてなしができる
最近では、身内だけで30人規模の結婚式をはじめとした少人数挙式も増えています。
50人規模というのは少なめではありますが、費用や雰囲気の面で心配する必要はないことが分かりました。
大人数の結婚式は華やかな反面、挙式までの準備が大変ですし、挙式当日、一人ひとりに丁寧に接することが難しい一面もあります。50人規模であれば自分たちらしいおもてなしで、ゲストに喜んでもらえるような結婚式ができるでしょう。
以上、50人の結婚式とそのポイントについての記事でした。