2人が結婚することを決めてお互いの両親へ挨拶をしたら、両家の顔合わせ食事会を行います。
婚約してからの食事会のタイミングは、主に3つあります。
2.両家顔合わせの食事会
3.両家顔合わせの結納
なかでも今回は、疑問が多い「2. 両家顔合わせの食事会」「3.両家顔合わせの結納」について、おすすめなお店の選び方や当日の進行&マナーなどをご紹介します。
顔合わせは両家が初めて会う大事なイベントなので、しっかり事前準備をしておくと安心して当日を迎えることができるはずです!
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この記事の目次
これで完璧!顔合わせの食事会を成功させるための準備フロー
顔合わせの食事会をすることになって、具体的にいつ、何をどうすれば良いのか分からない人も多いのではないでしょうか。
ここでは食事会の準備と当日の流れ、マナーなどのポイントを解説します。
日程は結婚挨拶後の「1ヶ月から3ヶ月」以内に開催しよう!
顔合わせの開催時期は、両家に結婚の報告をしてから1~3か月以内を目安に行いましょう。
また、結婚式を挙げる場合は、この顔合わせのタイミングで結婚式の時期などをお互いに確認する場合もあると思うので、遅くとも挙式予定日の半年前には顔合わせを行うのが良いでしょう。
顔合わせの日程は土日などの休日がオススメ
顔合わせの食事会には、本人同士と両家の両親、兄弟姉妹が同席することになります。
そのため、日程は仕事や学校のある平日は避けて、土日祝日にするのがベターです。
ただ休日となると、人気のお店は席が埋まってしまうこともあるので、早めに予約を入れるようにしましょう。
お日柄にこだわる家族もいるので事前に確認しておくこと!
お日柄に関しては、本人同士はあまり気にならないかも知れませんが、良縁を結ぶためにお日柄(吉日)にこだわる家庭もあります。
日程は本人同士で決めず、事前に家族の意向を聞いて決めるのが良いでしょう。
場所は両家の中間地点がおすすめ!
顔合わせの日程を決めたら、次はお店を決めます。
お店の場所は、お互いの地元が近ければそこで行うことになりますが、地元が離れている場合は、男性側が女性側に出向くのが一般的です。
ですが、最近はお互いの負担を考えて、中間地点にすることが多いようです。
また、お互いの家族も来ることを考えて、駅からのアクセスが良い場所を選びたいですね。
お店は料亭かレストランの個室がおススメ!
会場としては、料亭やレストランの個室がおススメです。
落ち着いて話ができる雰囲気はもちろん、料理の内容やサービスがしっかりしているので安心です。
もし具体的に結婚式の会場が決まっているのであれば、下見を兼ねて会場のレストランを利用するのも良いでしょう。
こうした料亭やレストランは顔合わせにも使われることが多いため、食事会プランを用意しているところもあります。
お料理や形式、予算のリクエストがあれば、相談してみると良いでしょう。
支払いは新郎新婦負担が基本
食事代は両家で折半する場合もありますが、最近は「両親を招待する」という意味で新郎新婦が負担することが増えています。
分担や支払いについては、その場でバタバタすることのないように、事前に話し合って決めておきましょう。
どちらかが遠方の場合は、交通費がかかるぶん食事代は近いほうが多めに持つなど、お互いにとって負担が少なくなるように調整するのが良いですね。
食事会の合計費用の平均は6〜9万円
食事会の合計費用は、食事代、個室使用料などを含めて、1人あたり1万円前後が平均的です。
新郎新婦と両親、きょうだいなどの家族がそれぞれ2人とすると、6~9万円が相場になります。
宿泊費が必要な場合も
遠方から来る家族の場合、例えば片道何時間もかかるとなると日帰りでは大変なので、当日宿泊してもらう(あるいは前泊してもらう)ことになります。
食事代以外に交通費や宿泊費がかかることも考慮しておきましょう。
手土産は事前に好みをチェックしておこう!
食事会までに、あらかじめ手土産を用意しましょう。
お互いの金額に差が出ないように、予算を打ち合わせてその範囲内で用意すると良いですね。
手土産は、一般的には日持ちのする菓子折りや、地元の特産品などが人気ですが、事前に相手方の好みをチェックして、好きなものを贈れるといいですね。
生ものや賞味期限の短いもの、重たいものは避けるのが無難です。
服装は男性はスーツ、女性はワンピースが一般的
服装は、その場の雰囲気に合ったもので、マナーが保たれていればOKです。
男性はスーツ、女性はワンピースが一般的です。
あまり堅苦しくしたくない、といった場合でも、ジャケットを着用する、派手な服装や強い香水は避けるなど、失礼のない装いを心がけましょう。
ここまでは前日までの準備についてお話しました。ここからは食事会当日の流れをお話します。
食事会当日はふたりのリードで進めよう!両家が安心できるような心がけをしよう
顔合わせの食事会は、お互いの家族が初めて顔を合わせる場です。
どんな流れで何をするかをある程度決めておかないと、当日は一緒に食事をして何となく終わってしまった、ということになりかねません。
せっかくの機会なので食事だけでなく、お互いの家族紹介、記念品の交換や記念撮影などの段取りを決めて親睦を深められるようにしたいものです。
できれば事前に、2人で進行のシミュレーションをしておくと良いでしょう。
では、一般的な顔合わせ食事会の流れをご紹介します。
1.待ち合わせ
食事会の会場に向かう前に、最寄りの駅などの分かりやすい場所で待ち合わせます。
会場までの移動時間を含め、時間には余裕をもって。全員が揃ったら、一緒にお店に入りましょう。
2.席に着く(正しい席順)
席は、両家が向かい合うように座ります。
席次は、入り口から近い列が女性側、遠い列が男性側になります。
また、奥の席が上座になりますので、両家の父親が上座に座り、続いて母親、本人、兄弟姉妹は一番手前の下座に座ります。
事前に頭に入れておき、当日スムーズに案内ができると良いですね。
3.はじまりの挨拶
全員着席したら、食事会のスタートです。
新郎、または新郎側の父親から、顔合わせの主旨と集まってくれたことへのお礼、簡単な自己紹介をします。きちんと挨拶することで、場が引き締まります。
4.両家が自分の家族を紹介
家族紹介では、新郎新婦、それぞれの自己紹介のあとに、男性側、女性側の順番で家族紹介をします。
父親が進行すると堅くなりそうな場合は、新郎新婦からひと言家族についてコメントをしたあとに自己紹介をしてもらうとスムーズです。
5. 婚約記念品の交換
記念品の交換は、顔合わせ食事会の大事なプログラムの一つです。
タイミングとしては、乾杯の前にします。
男性からは婚約指輪を、女性からは時計や万年筆などを贈りますが、頂いた包みをその場で開けて披露することで、お祝いムードが高まります。
6. 記念撮影
お互いにリラックスしてきたところで、記念写真も撮っておきましょう。
おすすめのタイミングとしては、両家の自己紹介、記念品の交換中、食事後にお店の前で、などがあります。
お酒に弱い人や顔が赤くなってしまう人は、乾杯前に撮るのが良いかも知れません。
7. 乾杯~食事・歓談タイム
自己紹介や記念品交換が終わったら、いよいよ食事と歓談の時間です。乾杯は、男性側の父親が音頭を取ることが多いようです。
料理はゆっくりと歓談できるように、コース料理を選ぶと良いでしょう。
両家の好み、苦手なものやアレルギーがないか、を事前に確認し、それに沿った内容にすると安心です。
楽しく歓談できるよう、おすすめの話題や避けたほうが良い話題などは、後ほどご紹介します。
8. 結びの挨拶・ふたりからお礼の言葉
食事会の終わりは、2人の挨拶で締めくくります。
家族への感謝と、これからの気持ちを話して、集まってくれたことへのお礼を伝えます。
食事会が終わるまでに、精算も済ませておきましょう。
以上が食事会の流れです。イメージはつかめたでしょうか。
なかでも食事・歓談タイムは、食事会のメインプログラムです。
ここでコミュニケーションを深めて、良い関係を築きたいですね。
次の章では、食事会を成功させるコツをご紹介していきます。
食事会の時間を和やかなものにするためのコツ5選!
食事会で初めて顔を合わせる家族もいるでしょう。
普段はよく話す人でも、最初は緊張しますよね。
打ち解けて和やかな食事会にするために、以下のポイントに気を配りましょう。
1.話題は事前に準備して、相手の情報も伝えておこう
会話がはずむように、事前にお互いの両親や家族のことを教え合って、話題を決めておくと良いでしょう。
当日は、新郎新婦から積極的に話題を振れるといいですね。
おススメは、天気のことや地元のこと、趣味、新郎新婦の子ども時代のエピソード、など。
両親にとって地元の話や趣味の話題は、自分のことを知ろうとしてくれている、という意識が伝わり好感度も上がるはず。
話のなかで共通点が見つかれば、一気に打ち解けて仲良くなることもあるでしょう。
2.居心地の良い個室を予約しよう
会場は、個室または半個室を予約しましょう。
個室であればゆっくりと話が出来ますし、記念品交換や写真撮影なども気兼ねなくできます。
食事会は2時間~3時間程度が目安です。
予約のときには、顔合わせの食事会であることをお店に伝えておくと、料理やお酒を出してもらうタイミングにも気を配ってもらえます。
3.食事会の下見ができると完璧
お店の実際の雰囲気や料理は、やはり見てみないと分からないもの。
可能であれば、2人で下見ができるとベストです。
下見をするメリットは、お店までのアクセスが分かる、ふさわしい服装のイメージができる、料理の内容が分かる、などいろいろあります。
お店の場所や様子を知っておけば、当日バタバタすることがないので安心です。
4.相手の両親の趣味や好きなものを聞いておこう
結婚前に相手の両親と接する機会はそれほどないと思います。
しかし、結婚後はより深く関わるようになり、場合によっては一緒に住む人もいるでしょう。
この機会に、相手の両親の趣味や好きな食べ物などを聞いて理解すると、その後の関係にも良い影響が生まれます。
食べ物は人によって好き嫌いやアレルギーがあります。
好きな料理は何か、苦手なものはないかなどを必ず確認して、最終的には両家両親の好みに合わせて決めるのがベターです。
5.NGの話題を確認しておこう
話題はなんでも良いわけではなく、避けたほうが良いものもあります。NGの話題例を下記に挙げます。
・仕事の詳細
・病気に関すること
・ひいきのスポーツチーム
・自慢話
上記は個人の価値観が強く出るものや、好みが分かれること、結婚に関係のないことや場を盛り下げてしまうことなどです。
例えば政治に対する考え方の違いや好きなスポーツチームが全く違ったことから議論になってしまったりすれば、その場の空気は最悪です。
事前に盛り上がると分かっている場合は別として、あえて出す必要はない話題なので気をつけましょう。
ここまでは、現在一般的に行われることが多い食事会についてまとめました。
一方数は減っているものの、昔ながらの結婚の儀として結納を行う家庭もあります。
ここからは、結納のスタイルと準備、費用の目安についてまとめます。
そもそも結納とは?日本の伝統的な婚約式
結納とは何でしょうか。
日本の伝統的な結婚前の儀式、ということは分かっていても、近年は行う家庭が減っていることから、その持つ意味や具体的に何をするのかなどは知らない人が多いのではないでしょうか。
結納は、2人の婚約を公にして、正式に婚約を整えるための儀式です。
結婚は2人が夫婦になるだけでなく、家同士の結びつきができるということですが、昔はそれがより大きな意味を持ちました。
そのため結納では、仲人を立て、結納品を取り交わすことによって、2人の婚約を周囲の人の前で約束し、より確かなものにする意味があります。
正式な結納は仲人がお互いの家を行き来して結納品を納める形式で行われます。
しかし仲人の負担が大きいこと、時間と手間がかかることから、近年ではほとんど行われなくなっています。
代わりに行われるようになったのが、略式結納です。
略式では料亭やレストランに両家が集まり、結納品を取り交わします。仲人を立てる場合と、両親または本人が進行する場合があります。
結婚式場やホテル、料亭では、結納と食事会をセットにしたプランを用意しているところもあります。
なお、略式結納をさらに簡略化したのが、前の章でご紹介してきた顔合わせの食事会です。
手間も費用も抑えられ手軽に開催できることから、近年は食事会を行うカップルが多いようです。
近年ではまれになってきた結納、いったいどこで行うのでしょうか。
結納はどこで行う?正式結納か略式結納かによって行う場所は異なる
先ほどもご紹介したように、結納には正式と略式があります。
形式が異なるため、行うシーンも変わるのでそれについて触れておきましょう。
正式結納では仲人がそれぞれの家を行き来しますので、男性と女性はそれぞれの家で仲人を迎えることになります。
つまり、結納はそれぞれの家で行う、ということになります。
略式結納では仲人を立てる場合と立てない場合がありますが、どちらの場合でも仲人が両家を行き来することはなく、全員が一つの場所に集まって儀式を行います。
略式結納の場合、場所を選ぶ必要があるので、ここではいくつか代表的な例を挙げてみます。
サービスが充実 ホテル・専門式場
結婚式が行われるホテルや専門式場では、小さめの会場で結納ができるプランを提供しているところが多数あります。
結納会場としてのメリットは、サービスの質の高さと安心感です。
結納のことが分からなくても、準備、食事、写真撮影や結納品までを一式のプランで提供してくれることもあり、準備が楽です。
庭園やガーデンがついていたり、結婚式場が同じ場合は下見ができるのもメリット。
忙しい人やゆったりとした気持ちで結納を迎えたい人にはおススメです。
ただサービスが充実しているぶん、費用は高めです。
6人で10万円から、場合によっては20万円ほどかかることも。予算と相談して検討しましょう。
伝統にならって、女性の家で
古くは男性側が反物や酒肴などを持参して、女性の家に出向くのが結納の形でした。
そのため、今も伝統にならって女性の家で行いたい、という人もいるようです。
女性の家で行う場合、相手の家を訪ねることで家庭と家族の雰囲気が分かったり、費用面で負担を減らせるというメリットがあります。
ただし、女性側にとっては結納の準備、部屋の掃除、料理などでかかる負担も少なくありません。
女性側に任せきりにせず、お互いによく相談して、料理をどうするかなど一緒に考えられる部分は協力するなどの配慮をしましょう。
バランス重視 料亭・レストラン
料亭やレストランで行う場合です。
基本的に料理のみのオーダーで、結納品やスタッフはつかないので、ホテルや式場に比べてリーズナブルです。
また、女性の家で行う場合に比べると女性側の負担が減るので、予算と内容のバランスの良さから人気が高いようです。
おいしい食事や人気メニューを楽しめるのも、食にこだわりがある料亭やレストランの魅力です。
食事会よりは格式の高い結納ですが、予算はどのくらいを考えれば良いか、気になりますよね。
家の考えや形式によっても変わりますが、次の章では結納にかかる平均的な費用を見てみましょう。
結納の食事会にかかる費用は?平均は10.2万円!
結納にかかる具体的な費用の話の前に、どんな費用がかかるのかを確認しましょう。
・結納金、結納品の費用
・結納返しの費用
実際には地域や行うスタイルによって差がありますが、上記の費用がかかります。
結納式の費用
「ハナユメ」の調査によると、結納式の費用の平均は10.2万円とのことです。
料理や飲み物代は、1人あたり1~2万円が目安です。
これに、レストランや料亭であれば個室料、ホテルや式場であれば会場費がかかります。
結納金、結納品の費用
結納金は結婚の支度金として、男性側から女性側に支払われるものです。
金額はキリの良い数字、または縁起の良い数字とされるのが一般的です。
キリの良い金額としては100万円が最も多く、「ひと包み」などと呼ばれます。
縁起の良い金額としては70万円、50万円など奇数の金額があり、これには割り切れない=別れることがないという意味があるからだそうです。
ただし「8(八)」は末広がりとして縁起の良い数字であることから、80万円も縁起の良い額とされています。
男性から女性に贈る結納品や、女性から男性に返す結納返しがある場合は、これに品物の金額がプラスされます。
結納品は奇数が良いとされており、こちらも品数や内容によって幅がありますが、3~9種類で5~20万円が目安となっています。
一般的には、トータルで100~150万円が結納金・結納品にかかる金額の目安と言えるでしょう。
結納について全貌が見えてきたでしょうか。
次の章では「やっぱり結納ってするべき?」というお話をしていきます。
結局結納ってしたほうがいい?両家で話し合って決めよう!
これまで見てきたように、結納はお金と手間がかかります。
最近は食事会だけで済ませるカップルも増えていますが、親世代では「するべき」という考えもあり、結局したほうが良いのかどうか、迷うところではないでしょうか。
では、実際に結納を行ったカップルがどのくらいいるのかを見てみましょう。
結納はしない顔合わせだけのカップルが8割だが、勝手に決めるのはNG!
結納に関する調査では、下記のデータが出ています。
結納を行った人は全体の17.5%で、食事会だけの人が58%と多数です。
ただし実施率には地域差もあって、結納をするかしないかは、地域のしきたりや家庭の考えの影響が大きいと考えられるので、当事者だけで勝手に決めるのはNG。
必ず相手の家、そして両親の考えを聞いてから決めましょう。
両家の考えが異なる場合でも、お互いの希望とメリットデメリットを整理して、よく話し合って決めるのがベストです。
まとめ
・会場や日取り、料理や支払いなど、新郎新婦がメインで準備しよう
・結納は行わなくても良いが、顔合わせ食事会と両方行ってもOK
一言で顔合わせといっても、その形にはさまざまなスタイルや意味があることが分かりましたね。
どんな形で行うにしても、2人の結婚前の大切な区切りの場です。
しっかりと準備をして、より一層両家の親睦を深められる機会にしたいですね。
以上、結婚前の顔合わせ食事会についての記事でした。